「石巻・東松島げんきコンサートⅡ　小山実稚恵ピアノコンサート」が開催されました。東京在住の旧石巻女子高校卒業生4名によって結成された、震災遺児を支援する「かんがるーの会」が中心となった『石巻・東松島げんきコンサートⅡ実行委員会』の主催です。ピアニストの小山実稚恵さんには(一財)音楽の力による復興センター・東北の理事を務めていただいていることから、お手伝いに行ってきました。

この日のコンサートは、石巻専修大学5号館にある学生ホールが会場です。石巻市の沿岸部と中心部は、浸水被害が広く甚大であったため、現在も公共ホールが再開していません。実行委員会は、まだまだご苦労の中にある方の多い石巻のみなさんに、元気になっていただけるようにとこのコンサートを開催しました。その思いに応えてか、平日の夕方という時間帯にも関わらず、会場には多くのお客様が詰めかけました。
日本を代表するピアニストの一人である小山実稚恵さんは、14歳まで育った仙台・盛岡をはじめ被災地に思いを寄せ、震災直後から各地に赴いて演奏を届けてきました。笑顔の素敵でチャーミングお人柄の小山さんですが、ピアノに向かった途端に音楽に入り込み、最初の一音を出す前の、周りの空気をすっと引き寄せる様子は、こちらが息をするのも憚られるような静けさでした。
ショパンやリスト、ラフマニノフなどの名曲が並び、あっという間のコンサートが終わると、最後は直筆サイン入りの特大ポスターの当たるじゃんけん大会が行われ、会場からは歓声があがりました。  

音楽を楽しむ方が石巻にたくさんいらっしゃることを改めて感じました。機会があれば復興センターはぜひ出かけていきたいと思います。