事務局だより

「東北うたの本」を御寄贈いただきました

2016.5.19

東北うたの本昭和20年空襲で焼け野原となった仙台では、詩人や作曲家、音楽教育家などの文化人が全国に先駆けていち早く立ち上がり、児童文化を再興するための活動を始めたそうです。彼らは、子供たちに希望と勇気を与えるような新しい童謡を次々と生み出しました。昭和21年に始まったラジオ番組「東北うたの本」を通じてそれらの歌は紹介され、17年間にわたり東北じゅうのの家庭に安らぎとうるおいを与え続けました。いまも当時の思い出や歌のことを懐かしそうに語る方がたくさんいます。
東日本大震災のあと、2013年に合唱団関係者の中から「東北うたの本」を再評価する機運が高まり、「『東北うたの本』を歌う会」が結成されました。2015年秋にはすべての楽譜が再編されて一冊の楽譜集にまとまりました。
このたび、「『東北うたの本』を歌う会」代表の海鋒博美さんからその楽譜集を寄贈いただきました。どうもありがとうございます。
懐かしい歌の数々を復興コンサートでも活用させていただきたいと存じます。