お知らせ

霊屋下第二「うたごえ広場」

2017.9.30

仙台市青葉区の霊屋下(おたまやした)地区は伊達政宗の霊廟、瑞鳳殿にほど近い住宅地です。復興公営住宅である霊屋下第二市営住宅では、住民主体で「ほっとサロン」という高齢者の交流の場を月に一度開いています。今日はそのサロンに歌う会、「うたごえ広場」をお届けしました。音楽リーダーは仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと、ピアノ川下由紀さんです。秋晴れの土曜日、8名の参加者が集まりました。
初めての開催ということもあり、みなさんやや緊張した面持ちだったので、ウォーミングアップはじっくり丁寧に行いました。手の指も足の指もよくほぐして、姿勢や呼吸、顔の筋肉を使う発声練習などをゆっくりと。

 

からだが温まったところで、秋にちなんだ唱歌の数々を歌いました。
『紅葉』『野菊』『村祭』『赤とんぼ』etc…歌い進むうちにだんだん皆さんの表情が明るく、イキイキとしてきたのがわかります。
岩瀬さんは歌の表現を深めようとさまざまな注文を出しますと、みなさんすぐに応じてクレシェンド、デクレシェンド、掛け声など、果敢にトライしてくださいました。
ずっと歌いっぱなしであっという間に1時間が経ちましたが、疲れた様子もなくどの方も楽しそうにしていました。

 

歌ったあとはみんなでお茶のみ会をしました。歌の思い出や演奏家への質問、お孫さんの自慢話など次々に話が出てきておしゃべりが尽きません。
「普段家に居ても声なんか出さないでしょ、だから最近声が出なくなってきてね…」
「病気して手術してから出かけるのがおっくうになって…」
「でも、今日はここへ来て本当に良かった!」「楽しかったぁ」
「出ないと思っていた高音が出たの!びっくりしちゃった」
「若い人たちの歌は何歌ってるかさっぱりわかんないね。こういう昔の歌はいいねえ」

12月の町内クリスマス会で、サプライズとしてクリスマスソングを披露するのがほっとサロンのみなさんの目標なのだそうです。今日やったことを参考にして元気に歌っていただけたらさいわいです!