お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_7月

2020.7.8

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

2月末からおよそ4か月ぶりとなる6月下旬に練習を再開しました。みなさんお元気な様子でとても安心しました。講師の齋藤翠さんも伴奏の目々澤亜紀さんもメンバーとの再会を喜んでいました。
そうは言っても、油断は禁物です。入口には消毒液を置き、練習中も全員がマスク着用、座席は広く間隔をあけました。また、2か所ある出入り口のドアを開け放ったうえで、換気設備をフル稼働しています。講師の翠さんは口の形が見えるようにと、透明のフェイスガードを装着して指導にあたります。

座席の間隔を大きく空けたことで、いつも聞こえていたはずのお隣さんの声が聞こえずに不安になっていた方もいましたが、「他人に頼らず、自分の声の精度を上げていかねば…」と新たな課題に目覚めたようでもありました。
久しぶりなので歌うときの基本姿勢をおさらいし、より美しい声の響きを求めて練習します。
「前奏が聞こえたら、眉毛を上げましょう」
「上唇から声を出すイメージで」
「低い音の時こそあくびののどを忘れずに」
「後奏のときもお客さんに見られていますよ、油断しないで」
次々にさまざまな角度からのアドバイスが飛んできます。メンバーはそのハードルをむしろ楽しんでいるように見えました。向上心に火が付いたのでしょうか。

今年3月に予定されていた年に一度のコンサートは、10月に延期となりました。日々、予断を許さない状況ですが、ひとかけらの希望を胸に、歌うことを楽しんでいきましょう。
メンバーのイキイキした表情から、歌声を響き合わせることの歓び、仲間とともに在ることのよろこびは何物にも代えがたいものだとつくづく思いました。