お知らせ

岩沼「うたのひろば♪にゃん」_4月

2022.4.7

復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
2020年秋から宮城県岩沼市で「うたのひろば にゃん♪」を毎月1回開催しています。

みちのく宮城も桜のつぼみがだいぶふくらんできましたが、吹く風はまだ冷たくて、今年の寒暖の差の激しさには閉口します。さあ今日も元気に歌って、みんなで寒さを吹き飛ばしたいものです。
いつものように、音楽リーダーは仙台オペラ協会ソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノ伴奏は富樫範子さんが務めます。
岩瀬さんは鮮やかなピンク色の折り紙でつくった花をたくさん持ってきて、「どうぞみなさんに」と机に並べました。目覚ましい彩りに、寒さで丸まっていた背中がふわっと伸びるような気持ちになりました。色彩が身体に与える影響って確かにありますね。

さて、伸び伸びとウォーミングアップしたあとに、『早春賦』『東京の花売娘』『花』『かすみか雲か』など、春や花にちなんだ歌を歌いました。
岩瀬さんは『あゝプランタン、無理もない』という風変わりなタイトルの歌を披露しました。
昭和20~30年代に流行したラジオ歌謡の一つだそうで、春の夜の情景を描いたシャンソンのような雰囲気の唄です。
「オペラとは勝手が違うので、あまり上手くないのですが…」と岩瀬さんは謙遜しましたが、懐かしの洒落た流行歌をみなさん楽しんでいました。

会の終わりに少し時間があったので、「今日歌った中でもう一度歌いたい曲はありますか?」とリクエストを募ったところ、お二人が同時に『東京の花売娘』を挙げました。
その片方の人は「私がね、高校生の頃に仙台の映画館で映画を観たんだよ。その主題歌なんだ、これ。その頃はまだ進駐軍がいてね…」と思い出をおしえてくださいました。「歌は世につれ」と言いますが「歌は人につれ」でもありますね。青春の一ページを彩る歌に記憶が引っ張り出されたのか、会が終わった後もしばらく思い出話をしていました。
いつか参加者のみなさんの歌にまつわるエピソードを聴いてみたいですね!それではまた来月に。