年に数回「歌うこだまの会」という歌の会をお届けしている田子西第二市営住宅で、今日はクリスマスコンサートを開催しました。会場の壁は町内会有志のお手製デコレーションで飾られ、クリスマスの雰囲気を盛り上げていました。いつもお心遣いをありがとうございます。

今日の出演は、こころ音(ね)のお二人（マリンバ熊谷昇子さん、パーカッション布田恭子さん）です。大きなマリンバとたくさんの小物打楽器がところ狭しと並ぶ様子に、お客さんたちは「まあ、すごいこと！」と目を丸くしていました。
『トリッチ・トラッチ・ポルカ』の軽快な調べにワクワク度が高まります。マリンバのまろやかで深い響きに包まれると、この１年の疲れも融けてゆくようですね。なつかしの昭和歌謡『お富さん』ではみなさんに手拍子で共演していただきました。

さまざまな小物打楽器が活躍する『マンハッタン』に加え、台所用品によるオリジナル曲『キッチン・パーカッション』にみなさん大喜びでした。模造包丁やまな板、ボウルにフライパンがにぎやかに鳴り響き、おなじみの日用品が楽器になる様子はマジックのようでもありました。最後はフライパン返しも成功し、やんやの拍手が沸きました。

後半は宮城県七ヶ浜町の昔ばなしを題材にした語りと打楽器の競演や、クリスマスソングのメドレーが披露され、最後はハチャトゥリアン『剣の舞』の激しく華麗な演奏で締めとなりました。
演奏家のお二人の「お客さんに楽しんでいただきたい！」という思いがたっぷり詰まった盛りだくさんのコンサートに、参加者のみなさんは大満足の様子です。「マリンバって、生まれて初めて聴いたわ」「剣の舞が聴けて嬉しかった」「楽しかった！」と満面の笑顔を見せていました。中には感動のあまり、スタッフにまで握手を求めてくる方もいました。

お客さんの喜びは、そのまま演奏家の喜びになります。楽しい時間をご一緒できてよかったです。このほっこり温かくなった気持ちをおみやげに、みなさんどうぞ良いお年をお迎えくださいませ。