お知らせ

荒井東「音楽サロン」_1月

2023.1.17

仙台市若林区にある復興公営住宅の荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から音楽を楽しむ会をお届けしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

今日は年が明けて最初の荒井東「音楽サロン」を開催しました。。音楽リーダーを務めるソプラノ鈴木真衣さん、ピアノ田村聡子さんと一緒に、今年もよろしくお願いいたします。

さて、寒さが続いて体が固くなっていませんか?まずは『三百六十五歩のマーチ』に乗せて体を動かしましょう。ワン・ツー!と歌うところで伸ばした腕をを持ち上げたり、左右に振ったり・・・簡単な動きですが、特に左右に振るう動きは上半身がぐ~っと伸びるので、「いたた~」と声を上げる参加者も多かったです。もちろん、体を動かしつつ歌うことも忘れません。歌っても体を動かしても楽しい曲で、元気に「音楽サロン」の歌い始めを飾りました。
次の『雪』では4拍子と2拍子の指揮にもチャレンジ。4拍子は指を動かす形がちょっと複雑でしたが、鈴木さんのマネをしながら指を振ってみました。演奏する側になることはあっても、指揮をすることはほとんどありませんよね。他にはどんな指揮があるのかも気になります。
ミニコンサート前の最後は『見上げてごらん夜の星を』をみんなで歌いました。これまで色んな方法で体をほぐしてきたのと、「歌詞カードを持ち上げて、顔を上げて歌いましょう」とアドバイスを受けたことで、とても大きく伸びやかな声で歌えていました。鈴木さんも「今まで一緒に歌った中で、一番みなさんの声が聴こえました!」と感激した様子。「さっきの”顔を上げて”が効きました」と答える参加者も笑顔を見せていました。

後半はミニコンサートの時間です。まずは田村さんがショパンの『幻想曲』を、さらに続けて『幻想曲』をオマージュしたある有名な曲を歌います、と予告がありました。一体何だろう?と待つなかで田村さんが『幻想曲』を弾き始めると、すぐに聞き覚えのあるメロディが・・・。田村さんの演奏に続いて鈴木さんが歌ったのは『雪の降る街を』。あまりにそのままなメロディが使われていたので、ショパンの『幻想曲』を今日初めて聴いたという女性は「え、これ本当ですか!?」と心底驚いていました。
また、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでおなじみの『ラデツキー行進曲』も登場。こちらは田村さんの演奏に、鈴木さんにリードしてもらいながらみんなで手拍子して参加しました。この手拍子、ウィーンフィルで演奏されるようになってから根付いた習慣なのかと思ったら、実は1848年の初演時に聴衆から起こったものが始まりだと鈴木さんが教えてくれました。曲が作られた当時から現代まで、この曲を聴いて気分が高揚し、思わず手を叩きたくなってしまう感性が残っているんだなぁと感じました。
他にも卯年にちなんで『待ちぼうけ』、アンコールにはまだ遠い春を思って『早春賦』も歌ってくれました。

2023年最初の音楽サロン、お楽しみいただけたでしょうか。まだまだ寒さが続きますが、どうぞ体調に気を付けて、また来月お会いしましょう!