お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_11月

2025.11.26

《みやぎの「花は咲く」合唱団》
かつて仙台市宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や、
津波被災地域にお住まいの60歳以上の方々と
毎月1回、合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市 音楽の力による震災復興支援事業)

霜月の乾いた風に枯れ葉が舞い散る昨今、インフルエンザの流行で学級閉鎖等のニュースも日々聞こえてきます。手洗いやうがいなど、積極的に感染防止を心掛けましょう。さて、本日も講師のソプラノ齋藤翠さんとピアノ目々澤亜紀さんと一緒にがんばろうではありませんか。


いつも準備体操のときに、肩甲骨まわりをほぐすワークを行なうのですが、「みなさん、腕の位置がちがってますよ。肘を耳の後ろまで引っ張ってください」と翠さんから指摘がありました。その途端、「あ…これは効く」「けっこうキツイねえ!」とあちこちから声が上がりました。エクササイズはちょっとした位置の違いで効果がなくなることもあるので、気をつけたいところです。

『夢をあきらめないで』では、本番を想定して客席を見て歌うことを練習しました。観客へ語りかけるように、目の前の人にエールを送るように、イメージを膨らませながら歌います。
『異邦人』は、エキゾチックな雰囲気を出すために「声の響きをまとめる」ことがポイントです。響きが広がると、明るくさわやかな感じに聞こえるので、口腔内の響きを深くし、鼻に当てるように声を出す意識づけをしました。また、最後の「異邦人」という言葉を明確にするため、ブレスのタイミングを全員で揃えました。

「春のメドレー」に含まれている『春の唄』は、冒頭の「ラ・ラ・ラ」というフレーズが印象的ですが、「今だとべたっと押し付けているように聞こえます。おなかの底から湧き上がるように歌ってください」とのアドバイスがありました。たった3小節のフレーズですが、そこに春という季節のエネルギー、土から芽吹く植物のエネルギー、ほとばしる雪解け水のエネルギーを込められたら、表現としてきっと目覚ましく鮮やかなものになるでしょう。歌をつくっていく作業は奥深いものですね。大変だけど楽しい作業です。練習したことを忘れずに、さらに積み上げていきましょう!