お知らせ

〈芸術銀河〉亘理「うたのひろば」

2025.12.10

当センターでは、芸術銀河2025音楽アウトリーチ普及事業の企画制作を担当し、
音楽の豊かさに触れる機会を宮城県内各地へお届けしています。
(主催=みやぎ県民文化創造の祭典実行委員会)

風が冷たい今朝でした。仙台では小雨模様でしたが、常磐線で30分、宮城県南部にある亘理町はおだやかな晴天でした。亘理駅から徒歩10分のところにある亘理町中央コミュニティセンターにて「うたのひろば♪にゃん クリスマスコンサート」を開催しました。
出演は仙台オペラ協会所属のソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、伴奏は阿部恵美子さんです。お三方は、色あざやかなドレス姿での登場でした。会場もさまざまな飾り付けがなされ、クリスマス気分を盛り上げました。

みなさんはオープニングで『きよしこの夜』を高らかに歌いました。コンサートでは松本さんが歌うマスカーニ『アヴェ・マリア』と岩瀬さんが歌うシューベルトの『アヴェ・マリア』を聴きくらべて、うっとりとため息をついていました。また、ハンドベルでベートーヴェン『よろこびの歌』や『ジングルベル』にチャレンジして、成功しても失敗しても、「あははは」と楽しそうに大笑いしていました。

或る方が声楽を習っているとのことで、松本さんによる「高音の発声のコツ」のミニレクチャ―がはじまりました。
「まず、鼻の付け根をつまんで…ここに声を響かせます」「おなかを引き上げて、丹田で支える感じです…」
などのアドバイスに従って、その方が高いラの音を発声すると、「わ、すごーい!」とやんやの拍手が沸きました。

コンサート終盤、『Starry Heart』『Nella Fantasia』で岩瀬さんと松本さんが息の合った二重唱を披露し、参加者のみなさんは美しいハーモニーにじっと耳を傾けていました。今年一年をがんばってきた心と体をやさしく包み込むような温かい歌声で、コンサートはお開きとなりました。
みなさん、どうぞよいお歳をお迎えくださいね。