お知らせ
みやぎの「花は咲く」合唱団_12月
- 2025.12.17
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《みやぎの「花は咲く」合唱団》
かつて仙台市宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や、
津波被災地域にお住まいの60歳以上の方々と
毎月1回、合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市 音楽の力による震災復興支援事業)さて、今日は今年最後の練習会です。1年の締めくくり、講師のソプラノ齋藤翠さん(仙台オペラ協会)とピアノ目々澤亜紀さんと一緒にしっかり練習していきましょう!
ストレッチと肩もみ、発声練習で体を温めて、まずは『春のメドレー』から取り掛かりました。
『どこかで春が』では「子音を力まず、むしと引き算して、母音の響きを大事にすること」、『どじょっこふなっこ』では「同じ音が連続するときは、音程が落ちないように斜め上方向に進むつもりで歌うこと」などのアドバイスがありました。『荒城の月』でも同様に、低い音程でも「響きは鼻を通して斜め上に発すること」を徹底しました。「低い音でも響きは明るく」が肝要とのことです。
面白かったのは『春の小川』のときに、翠さんが「明るい響きをつくるためには鼻の奥を開ける必要があります。みなさん、うなぎ屋さんの前を通ったと思って“ああ、いい匂いだなあ”という気持ちで歌ってみてください!」と言いました。みなさんは「うなぎ~?」と笑っていましたが、やってみたら効果てきめん!その歌声からは、小川の水量が増してきらめき度もアップした風景が浮かんできました。『たのしいひなまつり』や『春の唄』では、1文字に2つの音符が当てられているときの母音のさばきを練習しました。例えば、「五人ばやしの」とさらっと歌うのではなく、「五人ばやぁしの」と明確に「あ」の母音を出すのです。息をもう一押しするような、けっこう腹筋を使う感じがありますね。歌っているうちにじんわり汗ばんできます。
また、やっぱり冒頭の「ラ・ラ・ラ」に明るさと覇気が足りない様子だったので、「おなかからエネルギーが湧くように」とジェスチャーを交えて練習しました。ちょっとした工夫とアドバイスで、歌の表現がぐっと良くなりますね。最後に『花は咲く』を歌いました。毎回練習するわけではないのですが、やはりこの合唱団にとっては大切な一曲です。自発的に楽譜を閉じて暗譜で歌おうとする方が多くいました。コンサートへ向けてより良く仕上げていきたいですね。
歌いながら、いろいろと思い出されることがあるのか、涙がこぼれてくる方も何名かいた様子です。今年一年はどんな年だったのでしょう。今日、メンバー全員出席で歌えたことを喜びたいと思います。また来年もよろしくお願いします!







