東日本大震災復興祈念音楽ホール建設にご支援を
趣旨
震災からわずか2週間後の2011年3月26日、仙台フィルハーモニー管弦楽団と音楽の力による復興センターは、第一回目の復興コンサートを開催しました。この日スタートした復興コンサートは既に400回を超え、復興に向けて前進する被災者の心に寄り添う活動は高い評価を得ています。
震災後、地域の演奏家や音楽団体は音楽を通じて様々な支援を行ってきました。多くの会員が被災した仙台オペラ協会による創作オペラ「鳴砂」の東京公演、全日本合唱連盟東北支部が主催し、東北6県から1,000人が集まり感謝の歌声を響かせた大合唱祭、被災地の吹奏楽活動を支えた宮城県吹奏楽連盟の「楽器BANK」設立など、その例は枚挙にいとまがありません。
さらに2014年7月3日には、仙台市中心部に2,000席規模の音楽ホール建設を目指し、3年間で総額10億円を目標とする「音楽ホール建設基金」の創設発起人会が開催されました。基金創立の提案趣旨のなかで、ホールは「音楽の力による心の復興を目指すとともに、楽都の進化や他地域との連携によって交流人口の拡大等に寄与し、被災地域の活性化に重要な役割を果たす」と位置づけられています。また、各音楽団体も同様に音楽ホールの必要性を訴え始めております。
そこで私たちは、音楽ホール建設の機運醸成と寄付金の受け入れのため、関連団体との密接な連携のもと活動していくことを決意しました。
これからも復興に「音楽の力」を役立てるため、そして子どもたちに豊かな音楽資源を残すため、私たちは音楽ホールの実現に向け様々な取り組みを進めていきます。皆様の力強いご賛同と、温かなご支援をお願いいたします。
ホールのコンセプト
(1)楽都・大震災メモリアル
楽都としての音楽資源の蓄積、大震災以降の復興に果たした音楽の新たな役割等、仙台の深く豊かな文化風土を、世界に向けて発信するホールを目指します。また復興の未来を担う子供たちと音楽を、さらに強く結びつけるため、楽都事業展開の拠点としての役割も担います。
(2)まちづくり・経済活性化
ホールをまちづくりと連動する地域の大きな「魅力」と位置づけ、周辺地域と連動して地域経済活性化の契機となるよう充実した運営・プログラムの実現、求心力の高いホットポイントを構築します。
(3)規模・立地について
将来にわたって国内外の主要演奏会を実現するため、2,000席規模のホールを実現し、安定的な運営を行います。立地は多くの来場者がアクセスしやすいことを前提に、仙台都市圏のみならず東北地方全体からのアクセスに応えるため、市内中心部に建設します。これは演奏者側のニーズも同様です。
(4)事業内容について
① 音楽ホール建設の機運醸成に関する事業
② 寄付金の募集に関する事業
③ 関連団体との連絡調整
④ ホームページ等を利用した情報発信
⑤ その他目的達成に必要な事業
(5)事務局について
事務局は「公益財団法人 音楽の力による復興センター・東北」内に設置します。