お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_9月

2018.9.12

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

暑さが過ぎ去ると、集中力がちょっと戻ってくるような気がします。芸術の秋もそろそろ、新鮮な気持ちで合唱練習に励んでいきたいですね。来年2月にコンサート開催のめどが立ちました。その目標に向けて今日も講師の齋藤翠さんとピアノ伴奏の目々澤亜紀さんとともにしっかり練習しましょう!
『青葉城恋唄』を歌う様子を見て、翠さんは「みなさん、歌にキラキラ感がないですよ!」とぴしゃり。「広瀬川の水面のようなきらめきがほしいです。若かりし頃の恋を思い出して…」との言葉に、ある方が「50年も前のことだから忘れたわ~」と応えて一同大笑い。「んでも、最近のことより昔のことは憶えてるよね不思議と」と話が脱線しかけたところで、続いては子音と母音の出し方の違いを練習しました。
たとえば「た」の子音「t」は舌を上あごにつけてすばやく離して発音されますが、そのつける部分は舌先のほんの少しにするようにとアドバイスがありました。日常会話の時と比べるとかなり短く軽やかで、ちょっと心もとない気もしましたが、歌にすると言葉が澄んで柔らかく聞こえました。
特にサ行は子音を力むとかなり耳障りになります。「子音は軽くそっと、口の開きを横につぶさず、あくびののどで、母音を頭の後ろに響かせてみましょう」とのことです。一つの音を出すにも体のあちこちでやることがいろいろあるんだなあと思いました。慣れれば一瞬のことなのでしょうけれども。
目先のことに気を取られると「空間が小さいです!」「歌の中にイメージがないです!」とまたぴしゃり。「お客様に共感してもらうためには、まずみなさん自身の中に歌のイメージが明確になっていないとダメですよ」

ということで、最後は部屋を最大限に広く使って歌ってみました。ホールの客席を想像し、最後列に声を届かせる気持ちで歌います。楽譜を手放して指揮に注目して歌うと、声が素直に伸びるように感じられました。これで音程を確かにしていければ…と思いますが、まだ時間はかかりそうですね。くじけずたゆまず、来月もよろしくお願いします。