お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_9月

2018.9.25

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを運営しています。

雨が降ったりやんだりのお天気でしたが、歌声サロンには30人以上の参加がありました。空気がようやく秋めいてきて、過ごしやすい気温になったおかげもあるでしょうか。たくさんの参加者に、音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さん・ピアノ田村聡子さんも驚いた様子です。満員御礼となった会場で、お互いぶつからないようにちょっと譲り合いながらウォーミングアップの体操をしました。

 

本日最初の曲は「サザエさん」。♪お魚くわえたドラネコ~ の歌い出しで有名なアニメの主題歌ですね。さっそくみんなで歌い出すと、さっと立ち上がった町内会長さんが「私、踊るから!」と会場の後方で踊りを披露。キレのある動きに音楽リーダーもびっくりです。せっかくなので前に出ていただいてもう一度!みんな一緒に歌って踊って、スタートから大盛り上がりとなりました。

 

楽しさの余韻を残しつつ、続いて歌ったのは「およげ!たいやきくん」。こちらもよく知られた曲なので、みなさん大きな声で歌ってくれました。どこか悲哀を感じさせるメロディと歌詞なのですが、たいやきくんの感情を代弁するかのように表情豊かに歌う後藤さんに、みなさん歌いながら思わず吹き出してしまいます。
盛り上がりに比例して、室温も急上昇。今日は20℃前後までしか気温が上がらなかった仙台ですが、思わず冷房をつけてしまうほどでした。

コーヒー片手に楽しむミニコンサートでは、魚の曲つながりということで、シューベルトの「鱒(ます)」が披露されました。高らかに歌われる調べにうっとりとした表情で身をゆだねている方や、目を閉じてじっと聴き入っている方がたくさんいらっしゃいました。

さらに魚から海へと連想を広げて歌ったのは、加山雄三さんの『海 その愛』。一緒に小さく口ずさむ男性参加者の姿もありました。もちろん女性参加者の反応も上々で、歌い終わると同時に拍手喝采!帰りがけに「加山雄三、よかったわ!!」と声をかけてくださる方が何人もいらっしゃいました。
この日の締めくくりは堀内孝雄さんのヒット曲『愛しき日々』。ドラマ『白虎隊』の主題歌として使用された曲です。「もう少し時が ゆるやかであったなら」と、激動の時代に翻弄された人々の悲しみが切々と歌われるのを、会場のみなさんは真剣な面持ちで聴いていました。

 

 

お見送りでは、音楽リーダーのお二人に今日の感想やリクエストを伝える方で長い列ができていました。近況をお話しされていく方、お二人の手をしばらくの間ぎゅうっと握って帰られる方と様々ですが、みなさん一様にニコニコと会場を後にしていきました。
急に気温が下がって、体調を崩しやすい季節です。お体に気をつけて、また来月お会いしましょうね。