お知らせ
大船渡・気仙光陵支援学校 オータムコンサート
- 2018.9.20
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大船渡市立根町にある岩手県立気仙光陵支援学校から依頼をいただき、「マリンバやパーカッションのアンサンブルを、子ども達に聴かせてあげたい!」との先生方のリクエストに、今回、マリンバ&打楽器奏者のホンダヒロヤさんが中心になって結成してくださったのが、3人編成の『こころ音』(こころね)です。ホンダさんの他に、熊谷昇子さん、布田恭子さんが加わり、今後は、その時々によって気の合う演奏仲間と人数や編成を替えながら活動していただきたい、とのことで、今回の気仙沼・陸前高田・大船渡ツアーが、『こころ音』としては初めての活動となりました。
気仙光陵支援学校は、小・中・高等部まで、また寄宿舎もあり、遠野市や住田町、釜石市など、遠方からも在席している生徒さんのいる支援学校です。山の手にあり、震災直後は大きな被害がなかったこともあって、自衛隊のベースキャンプとなったそうです。
今回は、子供たちに喜んでもらえるよう、テレビアニメの主題歌や校歌など、リクエストに応えながらも、恭子さんの大学時代の先輩が作曲したという、ボディパーカッションのみの二重奏を披露してくださいました。これがとても、身体だけを使っているとは思えないほど、音楽だけを聴いても、演奏している様子を見ていても、パフォーマンスとしても、とてもかっこいい曲。それまで、色んな楽器の音色が聴こえてきていたところから一変して、何が始まるんだろう??と子供たちも興味津々といった様子で、終わると「すごいっ!」と大喝采!つづく「アンダー・ザ・シー」では、今度はみなさんにもボディパーカッションで参加していただきました。小学生から高校生まで、見よう見真似で挑戦です。
恭子さんが20種類以上の打楽器を操る 「マンハッタン」では、音楽に合わせて次から次へと色んな楽器が登場して、音も、楽器の姿も楽しく。音色として聴いたことはあるけれど、姿は初めて見る楽器が、たくさんあったのではないでしょうか。先生方には懐かしい、ゴン太くんの声も登場しました。あの音の正体は、クイーカ、という楽器。棒を布で擦った音を、筒の中で共鳴させて鳴っているんですね。そして、スティックを持って、恭子さんは子供たちの座っている近くの床や椅子も、リズミカルに叩いていきます。椅子や床まで楽器にしてしまうなんて、予想外の展開に、やはりみんなびっくり、そしてニコニコです。
耳馴染みのある「情熱大陸」の後には、校歌をみなさんに一緒に歌っていただいて、クラシックで、木琴が活躍する曲、と言えばこの曲。バレエ組曲『ガイーヌ』より、「剣の舞」と「レスギンカ」が演奏されました。疾走感と、迫力の
ある演奏はあっという間。楽しかったコンサートもこれで終了です。演奏が終わると、すてきな花束と、高等部陶芸班のみなさんが作ったホタテ貝の形をしたお皿や、調理班が実習で作ったクッキー&パウンドケーキなどをいただきました。実際に販売もされているお皿やお菓子。パウンドケーキはふっくら美味しそうで、パッケージもとても可愛く、心のこもった贈り物に演奏家のみなさんも感激されていましたよ!
コンサートが終わって演奏者が退場すると、やはり楽器を近くで見てみたい生徒さんたち、先生たちが、マリンバやドラムセットの周りに近寄ってきました。演奏者が持ち帰ってしまう他の楽器では、こうはいかないこと。マリンバ&パーカッションならではのことです。演奏が終わったばかりのみなさんも、その様子に気付いて出てきてくださり、楽器を背景に記念撮影会となりました。
楽しかった演奏会の様子は、後日、地元の新聞にも掲載していただきました。小学部の子ども達からは、お手紙もいただき…しっかり『こころ音』の皆さんにお届けしましたよ!元気な歌声を聴かせていただいて、ありがとうございました!