お知らせ
七ヶ浜ツアー③ 代ヶ崎浜へ
- 2018.9.19
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残暑が盛り返した秋晴れの空のもと、眼下に遠く紺碧の太平洋が見えます。七ヶ浜の海の色はよそとちがって深い色をしています。七ヶ浜町社会福祉協議会では、災害公営住宅ができた七ヶ浜町内の5地区で地域交流を図るためのサロン活動を行なっています。そのうち4か所の避難所(地区集会所)で復興コンサート開催の依頼があり、9月から11月にかけて演奏をお届けすることになっています。すべての回にご出演いただくのは桜二重奏(マリンバ熊谷昇子さん、ホンダヒロヤさん)のお二人で、今日はその第3回コンサートとなりました。
会場には二十数名の参加者が集まりました。入ってきた途端に「あら~大きいこと!」とマリンバの大きさに感心してた方が何人もいました。ちょっとした非日常にわくわくしたのか、今日は最前列から席が埋まっていきました。いい感じですね。
「なつかしのメロディーコンサート」と銘打ち、昭和時代の歌謡曲や唱歌をたっぷりとお楽しみいただきます。オープニングは唱歌『紅葉』を熊谷さんがジャズ風にアレンジした作品でした。スウィング感あふれるおしゃれな雰囲気の紅葉です。からだでリズムを取ってノリノリで聴いている人が数名いました。実はこの曲がユニット結成のきっかけにもなったそうで、ホンダさんは「これを弾きたくて、秋になるのをずっと待ってたんです!」と嬉しそうに語りました。
一台のマリンバを連弾する様子にお客さんから「二人で弾いていてぶつからないの?」と質問が飛んできました。「いかにぶつからないようにするか、それも演奏のうちです」とホンダさん。たまにはぶつかっているらしいですよ。
プログラム中盤でみなさんにもご一緒に懐かしのメロディーをいくつか歌っていただきました。「背筋を伸ばして歌うといいらしいですよ」とのアドバイスがあり、その途端に歌声が伸び伸びとして演奏家が「うわ!」と驚いていました。
マリンバと言えばこの曲、ハチャトゥリアン『剣の舞』を演奏するときには「これ聴きたかったんだよね~」と嬉々とした様子で言う方がいました。喜んでいただけてなによりです。卓球の試合を思わせるような演奏家のすばやい動きにみなさん「お~」と感心していました。演奏が終わった瞬間には「ほぅ…」と同時にため息が出て、大きな拍手が沸きました。初めてのマリンバ演奏を存分に堪能していただけた様子でした。
桜二重奏の七ヶ浜ツアーは11月の菖蒲田浜避難所へと続きます。社会福祉協議会の方々には引き続きお世話になります。よろしくお願いいたします。