お知らせ

田子西「うたカフェ♪」_11月

2018.11.16

仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅では
町内会主催のサークル活動として、この住宅とその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、みんなで歌い、
おいしいコーヒーとおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーをコーディネートしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

ここ最近の仙台は朝晩の冷え込みは厳しいですが、日中はよく晴れています。大きな窓がある田子西市営住宅の集会所にもたっぷりと日が射しこんでいて、窓際にいると暑いくらいです。
今日は久しぶりに参加した方あり、町内会長さんが掲示してくれたポスターを見て初めて参加したという方あり。「喫茶ひこ」のマスター西垣さんが準備してくれたコーヒーを飲みながら、あちこちでおしゃべりが弾むにぎやかなうたカフェとなりました。

 

 

本日も音楽リーダーは仙台オペラ協会のソプラノ松本康子さんと岩瀬りゅう子さん、ピアノ伴奏は富樫範子さんです。今回は”夢”をテーマ選んだ4曲を歌いました。
最初の曲は井上陽水さんの『夢の中へ』。歌詞カードには載っていなかった「♪ Woo woo woo~ さぁ~」の部分もきっちり歌います。曲の最後に「♪ Woo woo woo~」「♪ 夢の中へ」と掛け合いのように歌う部分がありますが、松本さんが「”夢の中へ”のほうを歌いたい人!」と呼びかけてみると数名が手を挙げてくれました。いざ歌ってみると、テンポの良い曲にみなさんノリノリ!パート分けした部分もばっちりキマり、歌い終わると大きな拍手が沸きました。

 

 

続いては一転しっとりと、『夢路より』を歌いました。
この曲は津川主一の訳詞で歌いましたが、その文語調の歌詞のためか、歌い方が堅いものになってしまいます。そこで出た松本さんからのアドバイスはなんと「猫になって歌ってください」。一瞬会場がざわめきましたが、試しにメロディに合わせて「にゃにゃにゃにゃあ~ん」と猫の鳴き声で歌ってみると、確かに余計な力が抜けてしまいます。それを踏まえて歌った『夢路より』は実に伸びやかな響きで、音楽リーダーからも「お上手!」と拍手をいただきました。
猫になって歌った効果は絶大で、次に歌った『星に願いを』もゆったりと優しい歌声が心地よく響いていました。本日最後の曲は『いつでも夢を』。橋幸夫さんと吉永小百合さんのデュエットで話題になった曲です。男性・女性パートが分かれている曲なので、うたカフェでも男女に分かれて歌うことに。本日の男性参加者は3人だけでしたが、少数精鋭で堂々と歌い、聴いていた女性陣からも拍手喝采。最後は全員で声を合わせて元気に歌い切りました。

 

 

たくさん歌って笑って、のどが渇いたところでコーヒータイム。寒くなって温かいコーヒーがよりいっそうおいしく感じられる季節、みなさん嬉しそうにコーヒーを受け取っていました。

 

 

コーヒーを味わいながら、ミニコンサートに耳を傾けます。
まずは松本さんが『夢で逢えたら』を歌ってくれました。夢であなたに逢えるまで眠り続けたい、という何ともいじらしい歌に思わずほころびます。続く岩瀬さんは雰囲気を変えて、三橋美智也さんの『古城』。晩秋の季節にぴったりの調べに、みなさんじっと耳を澄ますように聴き入っていました。
最後に披露されたのは、松本さん・岩瀬さんによる『Sogno』。イタリア語で「夢」という曲で、まさに本日の締めくくりにはぴったりの曲です。お二人のハーモニーに身をゆだねる、なんとも贅沢な秋の午後でした。

 

 

来月のうたカフェでは「クリスマスコンサート」を開催予定です。どんな曲が用意されるか、乞うご期待!それまで体調を崩さないよう、温かくしてお過ごしくださいね。