お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_11月

2018.11.20

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを運営しています。

午前中はよく晴れていましたが、午後になって急に日がかげり、雨が降り出しそうな暗い空模様になってしまいました。同時に気温も急降下。「歌声サロン」にご参加のみなさんは厚手のコートを着たりマフラーを巻いたり、しっかりと防寒して集会所にやってきました。
寒さが厳しくなってくるとつい背中を丸めて歩いてしまい、筋肉も固くなってしまいます。音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さん・ピアノ田村聡子と一緒にウォーミングアップで体を動かし、縮こまっていた体をほぐしました。

 

 

今日のプログラムの中には、リズミカルなメロディが楽しい『どんぐりころころ』がありました。誰でも一度は歌ったことがある曲だと思いますが、改めて歌詞を読んでみると「どんぐりこ」だと思い込んでいた歌詞が正しくは「どんぶりこ」だったり、思わぬ発見があります。「何年ぶりに歌いますか?」「何十年ぶりかも」なんてやりとりに笑いつつ、童心に返って元気よく歌いました。
それに続いて登場したのは『ああ人生に涙あり』。ドラマ「水戸黄門」の主題歌として、歴代の助さん・格さんが歌ってきたあの曲です。どんぐりの次に水戸黄門?とやや不思議そうな参加者を前に「考えがあるんですよ」と含みを持たせる後藤さんと田村さん。まずは歌ってみましょう!という合図とともに聞き慣れたイントロが流れてきました。よく耳にはしても、自分で歌う機会は意外と少ない曲かもしれませんね。ドラマがお好きだったのでしょうか、小さく手を叩きながら歌っている方もいました。
最後に後藤さんが、田村さんお手製の印籠を取り出して「この紋所が目に入らぬか!」と決め台詞を発し、やんや、やんやの大喝采でした。

 

 

大ウケだった印籠をしまいつつ、「これがやりたくて選んだ曲ではないんですよ」と後藤さん。ここで『どんぐりころころ』と『ああ人生に涙あり』の選曲理由の種明かしです。
実はこの2曲、歌詞が8音節と5音節の繰り返しで構成されています。
♪ どんぐりころころ(8音節) どんぶりこ(5音節)
♪ 人生楽ありゃ(8音節) 苦もあるさ(5音節)
「歌詞の構成が同じなので、メロディを交換して歌うことができます!」という後藤さんに、会場からは「えー!?」「難しそう~」と戸惑いの声が上がります。
ところがいざ挑戦してみると、みなさんスラスラと歌っているではありませんか。歌詞が違っていても、長年親しんだメロディは自然に出てくるものですね。どんぐり と どじょうが和服を着て登場しそうな『どんぐりころころ』と、人生に苦難が見当たらない陽気な『ああ人生に涙あり』に、会場は大いに盛り上がりました。

 

 

ミニコンサートでは、リクエストに応えた曲が披露されました。
1曲目は仙台市出身の土井晩翠が作詞したことで知られる『荒城の月』。哀調をおびたメロディと歌詞が晩秋の季節にぴったりです。
続いて「次は尾崎紀世彦さんの曲で、昭和46年にレコード大賞と日本歌謡大賞を受賞していて・・・」と後藤さんが曲紹介を始めると、すかさず「『また逢う日まで』!」と声が上がりました。男女の別れを歌った曲ですが、そのメロディはどこか力強さと希望を感じさせます。みなさんも手拍子でコンサートに参加しました。

 

 

サロン終了後には椅子をしまったり装飾品を外したりと、みなさんに後片付けをお手伝いいただきました。ありがとうございます!
次回の歌声サロンは12月25日、クリスマスに開催します。はてさてどんな曲が飛び出してくることでしょう。
年末の慌ただしい頃だと思いますが、楽しい歌とあたたかいお茶で、ほっと一息つきにいらしてくださいね。