お知らせ

田子西「うたカフェ♪」_4月

2019.4.19

仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅では
町内会主催のサークル活動として、この住宅とその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、みんなで歌い、
おいしいコーヒーとおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーをコーディネートしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

つい1週間前に真冬以上の雪が降ったと思ったら、ここ最近は連日20℃超えのぽかぽか陽気。めまぐるしく変わる天気のせいで、体調がすぐれない人も多いのではないでしょうか。そんなときは大きな声で歌って笑って、元気を取り戻しましょう!
平成最後の開催ということで、今日のうたカフェは「平成の卒業式」がテーマです。音楽リーダーのソプラノ松本康子さんと岩瀬りゅう子さん、ピアノ富樫範子さんの3人は、時代を象徴するような歌を用意してきてくれました。

 

 

本日最初の曲は『戦争を知らない子供たち』。今月末に退位される天皇陛下が、平成の時代を「戦争のない時代」と語られたのを聞いて、ベトナム戦争に対する反戦歌として歌われていたこの曲を選んだそうです。いざ歌ってみると、割り切れなさを感じる歌詞にみなさんの歌声もなんとなくしょんぼりしています。その声を聴いて「切ない歌詞だけど、顔を上げて明るく歌いましょう!」と呼びかける松本さん。その元気に励まされたのでしょうか、2回目の歌声は前向きな響きが感じられました。
次に歌ったのは『時代』です。歌う前に「みなさんにとって平成はどんな時代でしたか?」と尋ねた岩瀬さん。「ここでみなさんの笑顔に出会うことができて、いい時代に生きているなぁと思います」という言葉に、うんうんと頷く人がたくさんいました。歌い出しのタイミングがなかなか難しい曲ですが、意外とすんなり歌えていました。これまで何度か歌ったことがあるのかもしれませんね。

 

 

さてさてお次は、平成30年シングルランキングで第一位に輝いた『世界にひとつだけの花』を歌います。実はこの曲、松本さん・岩瀬さんをして「これは難しい!」と言わしめた難曲なんです。よく耳にする曲だし大丈夫では?とチャレンジしてみると、確かにリズムの取り方がとても難しく、みなさん目を白黒させながら歌っています。こんなに難しかったの?というざわめきを前に、松本さんが「上手に歌わなくていいんです!気持ちで歌ってください!」と励ましてくれました。その言葉に力をもらってもう一度チャレンジ!両手を揺らす動きも加え、楽しく歌い切りました。
難しい曲を歌い終えて喉はからから。課題曲はまだ残っていましたが、岩瀬さんの提案で先にコーヒータイムにしました。待ってましたとマイカップを手にしたみなさん、「喫茶ひこ」のマスター西垣信彦さんが淹れてくれたコーヒーを嬉しそうに味わっていました。

 

 

コーヒータイムに合わせて、今日は先にミニコンサートを聴いていただきました。
まず岩瀬さんが『アメイジング・グレイス』を歌ってくれました。曲名を聞いたとたんにあちこちで小さな歓声が上がります。「これからのみなさんの平和を祈って」と言って歌い出した岩瀬さんの歌声は、とても優しい響きにあふれていて、誰もがとても穏やかな顔で聴き入っていました。
続いて松本さんが選んだ曲は『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』。この曲のもとになったのは『コン・テ・パルティロ(君とともに歩いていこう)』というイタリア語の曲なんだそうです。平成の時代にさよならを告げ、新しい時代にみなさんと一緒に歩いていこうという気持ちを込めて、と選曲の理由を話してくれた松本さん。ひとつの時代が終わる節目に、これまでの歩みを思い出したのでしょうか。その目には熱い涙がこみあげていました。「ここでみなさんに出会えたことに感謝します」と言った松本さんの歌に込められた気持ちを受け止めようと、みなさんとても真剣な表情で聴き、曲が終わると大きな拍手が沸き起こりました。

 

 

歌い手も聴き手も、岩瀬さん曰く「熱い汗」を目から流したミニコンサートは終わりましたが、今日はもう一曲残っています。最後に歌ったのは卒業式ソングの代表『贈る言葉』。別れの切なさと未来への希望を感じる歌詞をかみしめるように歌い、平成の卒業式を締めくくりました。

 

 

様々なことがあった平成がもうすぐ終わります。これまでに繋いできた様々なご縁を、次の時代にもつなげていきたい。そう強く感じた今日のうたカフェでした。
次回のうたカフェ開催日は元号も変わった5月17日。今度は令和の入学式ですね。新しい時代でも引き続きよろしくお願いいたします!