お知らせ

気仙沼④唐桑・宿明戸住宅「春のひなたぼっこコンサート」

2019.4.19

 春の気仙沼ツアーもいよいよ最後の会場です。今度は再び、山を下り、唐桑半島へ。唐桑小学校から程近い高台に開かれた防災手段移転団地、市営宿(しゅく)明戸(あけど)住宅の一角にある小さな集会所、“みんなの談話室”が会場です。こちらの公演は、唐桑たすけあいの会にお世話になりました。

 旧唐桑町は防災集団移転団地の造成が早く、こちらの市営宿(しゅく)明戸(あけど)団地も入居から既に4年ほどになります。戸建ての災害公営住宅である市営明戸住宅と、自立再建された世帯を合わせた26世帯が、山を切り崩して造成された高台に暮らしています。集会室が広くないため、唐桑たすけあいの会さんでは、これまでお茶っこなどは開催されていたものの、コンサートの開催は今回が初めてだったようです。自立再建されたみなさんと、市営住宅にお住まいのみなさん、双方が交流する機会があまりないのだそうで、今回のコンサートには、そのどちらにもお声掛けできたら、とのことでした。震災前にお住まいだった地区は、舞根(もうね)、宿(しゅく)、明戸(あけど)と、みなさんあちこちから集まっていらっしゃるそうです。

打合せの際には、「いつもお茶会にいらっしゃるのは10名くらいなので、今回も同じくらいじゃないかと思います」と唐桑たすけあいの会Oさんにお聞きしていたのですが、当日は、スタッフのみなさんが車で迎えに行ってくださったこともあり、24名もの方にお越しいただきました!入り切れるかしら、とあれこれ並び方を工夫しながら、どうにかみなさんにお座りいただくことができました。

   「ロンドンデリーの歌」「荒城の月」そして、唐桑からも場所によては遠くに臨むことのできる鶴亀大橋にちなんで「明日に架ける橋」。またここでも、駒込さんのオリジナル曲「足音」もお聞きいただきました。タンゴの名曲「ジェラシー」では、目の前での迫力のある演奏が、身体に振動として伝わるようでした。ここでも、最後は「北国の春」そして、ちょうど窓から見える桜が満開でもあり滝廉太郎「花」を。ぎっしりと椅子が並ぶことになり、窮屈だったかもしれませんが、距離が近いからこそ、お客さんとのやりとりも楽しく、なんともアットホームなコンサートとなりました。唐桑たすけあいの会のみなさん、そして4カ所とも現地コーディネートをお願いしましたムラカミサポートの村上充さん、お世話になりありがとうございました!