お知らせ

荒井東_「うたごえサロン」7月

2019.7.23

仙台市若林区にある復興公営住宅である荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から「うたごえサロン」をお届けしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

今日も仙台は雨が降ったりやんだりの空模様が続いています。予報によれば梅雨明けも間近のようですが、本当に待ち遠しいですね。会場に飾り付けられた朝顔のガーラントも、夏空が広がっていればさぞ映えたことでしょう。
しかしそんなどんよりとしたお天気も何のその。音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さん、ピアノ田村聡子さんのお二人は今日も元気に登場しました。遅い夏を待ちわびつつ、お二人と一緒に今日も楽しく歌っていきましょう。

体操と発声で歌う準備を整えて挑戦したのは『浪花節だよ人生は』。恋に翻弄される女性について歌われているこの曲、参加者には女性が多いこともあってか、みなさん手拍子を交えつつノリノリで歌ってくれました。すると歌い終わるなり男性の参加者から「男の人生だってそうだよ~」とツッコミが入り、みんなで大笑い。老若男女問わず、人生いろいろですね。

 

このあとは9月の敬老会に向けて、発表曲の練習をしました。
『みかんの花咲く丘』では、参加者のお一人が得意の口笛で参加してくれました。せっかくなので持ち込んでいたマイクをセットしてその音を拾うと、低音から高音まで実に綺麗な音が響きました。初夏の爽やかな風景が浮かぶようなこの曲に、口笛の澄んだ音はぴったりですね。本番でもぜひご披露いただきましょう!
『旅愁』では低音パートを歌ってくれる方がおり、荒井東「うたごえサロン」初の二重唱に挑戦することになります。まずは歌ってみましょう、と練習してみると、低音パートを歌っているのはお一人だけなのに、しっかりと旋律が聴こえてきました。田村さんがピアノを弾きながらサポートとして同じパートを歌い、主旋律を参加者に任せた後藤さんが更に別のパートを歌ったので、三重唱のハーモニーが響きました。斉唱も綺麗ですが、様々なパートが重なると音楽の深みがぐっと増しますね。2回目の練習では後藤さんも輪に加わって一緒に歌ってくれました。主旋律を歌うみなさんは後藤さんのリードがなくても堂々と声を出していて、頼もしい限りです。この調子で次回の練習も頑張りましょう!

 

ミニコンサートでは子守唄から歌謡曲まで、色々なジャンルの曲を歌ってくれました。特に『竹田の子守唄』ではMr.口笛さんが「俺の好きな曲だよ」と大感激だった様子で、その美しくも切ない旋律に、そっと口笛の音を重ねていました。先ほどの『みかんの花咲く丘』では口笛も朗らかで明るい音でしたが、『竹田の子守唄』でのそれは何ともしんみりとした音に聴こえていました。
続いてはレインスティックによる波音とともに『花~すべての人の心に花を~』をお届けしました。琉球音階が多く使われたメロディはとても優しく、喜びにも悲しみにもそっと寄り添ってくれるような歌詞がいっそう胸に沁みるようでした。

1年と少し続けている荒井東市営住宅での「うたごえサロン」ですが、最近は参加者同士、あるいは音楽リーダーと参加者であれこれと言葉を交わすことが増え、和やかな雰囲気で歌を楽しんでくれているようです。もちろん初めましての方も大歓迎です。ぜひご参加いただき、みんなで楽しく歌いましょう!
次回の「うたごえサロン」は8月20日(火)の13時30分からです。どうぞよろしくお願いします。