お知らせ

大和町「歌声ひろば」_7月

2019.7.21

仙台市若林区の大和町市営住宅にて、久しぶりの「歌声ひろば」を開催しました。集会所にお邪魔すると、窓辺には立派な七夕飾りが並んでいました。大きな吹き流しを始め、巾着や紙衣といった「七つ飾り」と呼ばれる仙台七夕の伝統的な飾りが実に鮮やかです。昨年までの七夕飾りをリニューアルするべく、町内会のみなさんが毎週集まってコツコツ作業を続け、先日ようやく完成した大作だとか。飾りのおかげでぱっと華やいだお部屋で、今日も楽しく歌っていきましょう。

開場時間が近付く頃にさあさあと霧雨が降り出し、出足が鈍るかと心配でしたが、毎回ご参加いただく常連さんを始めみなさん続々と集まってくれました。音楽リーダーのソプラノ都築紘子さんとピアノ山形佑輔はちょっと早めに控室を出て参加者の輪の中に加わり、早くも次回のリクエストなどを尋ねていました。
場も和んだところで、今日の「歌声ひろば」も体操からスタートです。椅子に座ったままでもできる簡単な体操ですが、都築さんのテンポのいいリードで体を動かしていると結構体がほぐれてきました。さらに呼吸の練習では「お腹の中に風船が入っているとイメージしてください」と都築さん。息を吸ったときにその風船が膨らみ、吐くと風船がしぼむように、と具体的にアドバイスされ、みなさん自分のお腹の状態を確認しながら呼吸を繰り返します。その呼吸を意識して発声練習をしてみると、とてもいい声が響きました。

 

今日の1曲目は『学生時代』を歌います。みなさんよくご存知の曲なので、すぐに大きな声で歌ってくれました。すると都築さんが「ペギー葉山さんのように、最後の音は思い切り伸ばしましょう!」と言い、お手本に「がくせーいじーだーい~~~~~~~~♪」と高らかに歌いました。その歌声に驚いた参加者からはどよめきと拍手が起こります。そんなに声が続かないよねぇ、と不安そうに囁き合っているみなさんに、都築さんは「歌詞から顔を上げて、遠くを見るようにすると声が遠くまで伸びますよ」とアドバイス。とにかくチャレンジしてみましょう!ともう一度歌ってみると、みなさんアドバイス通りに曲のラストでは顔を上げて、吸った息を全て使い切るように声を響かせました。その見事な歌いっぷりに、曲が終わると「出るもんだねぇ」と感動したような声が上がりました。

2曲目に歌ったのは『ゆかいに歩けば』。曲名ではピンとこない人も多かったようですが、都築さんのお手本でほとんどの方が「あぁ、この曲」と分かったようです。何度も出てくる”♪ バルデロホ・ホ・ホ・ホ・ホ ”のスタッカートに「難しそうね」という声がちらほら上がったので、まずはゆっくりとしたテンポで歌い始めて、2番・3番に進むにつれてテンポアップしながら練習してみました。すると最初は曲に着いていくのが精いっぱいの様子でしたが、徐々に慣れてきたのか早いテンポでも難なく歌えるようになっていました。それなら、と最初から最後まで早いテンポで歌ってみると、バッチリ歌えるではありませんか。山形さんも伴奏を弾きながら「だんだんと上手になって、テンポを上げたほうがうまく歌えていたくらいですよ」と感じていたようです。
3曲目の『翼をください』は一転してゆったりとした曲でしたが、こちらの曲も伸びやかに声を響かせて歌ってくれました。大和町市営住宅の参加者は、男性も女性も本当に大きな声で歌ってくれるので、集会所いっぱいに歌声があふれるようでした。

 

ちょっと休憩を挟んで、最後は音楽リーダーのお二人によるミニコンサートの時間です。
最初の曲はスコットランド民謡『アニーローリー』。詩人のウィリアム・ダグラスがアンニー・ローリーという女性への想いをつづった詩に曲をつけたものですが、今日は日本語で歌ってくれました。ローリー嬢に恋い焦がれる気持ちを語り、「我が命よ」とまで歌う熱烈な歌詞を、みなさんどこかうっとりとした表情で聴いていました。
2曲目に歌ってくれたのは『ウィーン、わが夢の街』。ピアノの勉強でウィーンに滞在していたことがあるという山形さんが、街の中心にある教会とその周辺に広がる古い街並み、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地としても知られるウィーン楽友協会のホールの荘厳な美しさなど、「音楽の都」として栄えたウィーンの街について色々とお話してくれました。美しい街並みを想像しながらウィーンという街への賛美を歌う曲に耳を傾けていると、石畳の道を散歩しているような何とも優雅な気持ちになってきますね。
ところで、都築さんからウィーンのおいしい食べ物は?と訊かれた山形さんが顔の3倍くらいあるという大きなカツレツ「シュニッツェル」を紹介すると、みなさん「そんなに大きいの!?」と興味を惹かれた様子。「最終的にカツレツで頭がいっぱいになってしまいましたね」という都築さんのコメントに、どっと笑いがおきました。
アンコールに応えて披露されたのは『川の流れのように』でした。お好きな方も多かったようで、曲名を聞いたとたんに歓声があがりました。ヨーロッパの楽曲を楽しんだあとに聴くと、耳になじんだ曲が改めて体にしみこむように感じられます。曲が終わると、お二人に大きな拍手が贈られました。

 

都築さんの軽妙なトークで、「歌声ひろば」はいつも楽しい笑い声に包まれます。今日もたくさん歌って笑った参加者のみなさんは、すっきりとした顔でそれぞれのお部屋に帰っていきました。
次回は10月に開催予定です。「” 歌って笑える ” 歌声ひろば」で、芸術の秋を一緒に楽しみましょう!常連さんも初めましての方も、ご参加をお待ちしています。