お知らせ

大槌町復興コンサート開催しました

2013.9.14

大槌町中央公民館において復興コンサート「ミュージック・エール」を開催しました。
日本オーケストラ連盟の協力を得て、昨年の気仙沼に続き、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団のメンバーを中心とした6名の室内楽編成でした。出演は、ヴァイオリン桜井春栄さん、ヴィオラ佐藤裕子さん、チェロ谷口宏樹さん(フリーランス奏者)、クラリネット伊藤裕悦さん、ピアノ・楽団長の志田明子さん、そしてゲストに仙台フィルハーモニー管弦楽団フルート奏者の山元康生さんが加わりました。IMG_0657-  IMG_0693- IMG_0714-

 

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プログラムは、アンサンブルとソロ、お話しを交えながらの楽しい内容でした。ヴィオラは滅多にソロで聴く機会のない楽器ですが、佐藤裕子さんがラフマニノフの「ヴォカリーズ」をとても集中した演奏で聴かせてくださり、観客アンケートにも「心に残った」とのコメントが多くありました。 また、長年活動されている混声合唱団コーラス大槌のみなさんと「瑠璃色の地球」を、さらに客席の皆さんも加わって「真っ赤な太陽」、「花は咲く」を一緒に歌いました。「ピアノ以外の楽器と歌うのは初めてで、とっても楽しかった!」とコーラス大槌の皆さんも喜んでくださいました。
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高台にある中央公民館からは、更地になった広大な場所で重機が作業をしていました。「昨夏は、やっと建物が撤去された状態、今は重機が入り建物の土台も片付いて、新しい道路を通すための盛り土を始めているところです」「あの辺りは、商店街だったんですよ」そう指さされた場所は、今は一面の草野原でした。
大槌町は津波で大きな被害を受け、町の人口の1割に当たる方が亡くなりました。そして、今も仮設住宅にお住まいの方が、たくさんいらっしゃいます。またこの日、記録係を担当してくれた町の方は、宮崎県から応援にいらしている方でした。まだまだ、この町に日常が戻るまでには、時間がかかることだけはよくわかりました。IMG_0410- IMG_9302- IMG_9354-

大槌町にコンサートホールを建てようと活動していらっしゃる方や、大槌高校吹奏楽部のフルートとクラリネットの生徒さんもこの日来てくれました。町はすっかり様変わりしてしまいましたが、音楽が好きな子供たち、大人たちがいます。またぜひ復興コンサートで会いに来たいと思います。
ご協力いただきました大槌町教育委員会、コーラス大槌、日本オーケストラ連盟、大成建設株式会社東北支店のみなさんに、心より御礼申し上げます。