お知らせ
陸前高田復興コンサート開催しました
- 2013.9.16
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陸前高田市米崎にある普門寺は、身元不明の方のご遺体を長い間お預かりになった寺で、境内には身元の判明しない12名の方の御遺骨を納めた供養塔があります。また、震災で亡くなられたたくさんの方々の供養と遺された方々の心を癒すため、≪「未来への記憶」プロジェクト≫を展開しています。おもに五百羅漢像の制作と演奏会を軸として地域の方々の交流の機会をつくっています。
今日は五百羅漢の開眼供養法要が行われました。プロも初心者も、地元の方も遠くからの方も一緒になって彫った個性豊かな羅漢さまが並んでいます。
この法要に合わせて、広島交響楽団のメンバーによる復興コンサートを開催しました。出演は、ヴァイオリン潮田孝子さん、掛本麻里さん、ヴィオラ永井啓子さん、チェロ岩橋綾さんによる弦楽四重奏です。
広響のみなさんは、震災後東北にいらっしゃるのは初めての方がほとんどでした。前夜宿泊した大船渡もホテルの周りは空地になっており、ここがかつて繁華街であったことは言われなければわからないほどでした。会場へ到着するまでにも少なからずショックを受けただろうことは容易に想像できます。
あいにく、当日は台風の直撃を受けました。強い風雨が屋根を打ち付ける中での演奏となりました。最後に、ヴァイオリンの潮田さんが「今日はここに来れて、みなさんにお会いすることができて、本当に良かったです」とお話しされました。演奏会が終わってほっとされたのでしょう、涙と共にお話しされたその言葉には、ここまで彼らがずっと緊張なさっていたことがうかがえました。
演奏をお聴きになったみなさんも、とてもリラックスされた表情でお帰りになりました。私たちも五百羅漢のそれぞれの表情にほっとさせられて帰路につきました。「未来への記憶」プロジェクトのみなさん、どうもありがとうございました。
普門寺ホームページ http://fumonji.e-tera.jp/miraihenokioku.html