お知らせ

七ヶ浜町「代ヶ崎浜サロン」へ

2019.11.20

朝方の風の冷たさに身が縮む時季になりました。今朝は宮城県七ヶ浜町の代ヶ崎浜地区避難所へうかがいました。出演はマリンバデュオ桜二重奏(熊谷昇子さん&ホンダヒロヤさん)です。今年度は七ヶ浜町社会福祉協議会からの依頼で、夏から町内5地区のコンサートツアーを行なってきました。本日はいよいよその千穐楽となります。会場にはおよそ30名の参加者が集まりました。

 

オープニングは『浜辺の歌』『故郷』などの「日本の歌メドレー」です。渚に打ち寄せる穏やかなさざ波を思わせるアレンジが心地よく、お客さんをすうっと音楽の世界へと惹き込んでいました。
「なつかしのメロディー」とコンサートタイトルにあるように、『お富さん』『青い山脈』など戦後の懐メロをご一緒に歌っていただきました。みなさん軽快なリズムに乗ってウキウキと歌っていましたよ。

『三百六十五歩のマーチ』ではホンダさんのリードで体操を交えて歌いました。ちょっとややこしい振りがあってみなさん大笑いしながら楽しんでいました。ある方が「この体操を紙に書いてってね、私あとでみんなにおしえるから!」と言いました。ありがとうございます、健康のためにもぜひご活用くださいね。
80代のあるご婦人が演奏家のお二人に「ほんとにめんこいねえ、素直なところがまたいいよ~」と、まるで孫に目を細めるおばあちゃんのような褒め方をして、会場がほのぼのと和みました。
プログラムは懐メロだけでなく、ピアソラ『鮫』や桑山哲也『哀愁のミュゼット』など、マリンバ二重奏の鮮やかな技巧をたっぷりとごらんいただく演奏もあり、その時はみなさんも息を詰めて集中して聴いていました。演奏が終わると、ほうっと大きな息をついてさらに大きな拍手が沸き上がりました。

5か所のツアーを見守ってくださった社会福祉協議会のスタッフさんも「また来てほしいです!」と熱烈ラブコールを送っていました。事務局長さんは「こうして復興住宅ができ、防潮堤ができて、こわれた道路も直って、〈復興〉ということが目に見えています。でも、心の復興という目に見えないところに音楽を通じてこまやかな心遣いがあったことを本当にありがたく思います」と感謝の気持ちを演奏家に伝えました。演奏家は「七ヶ浜はいいところです、また来たいです」と笑顔で応えていました。

 

 

 

 

お客さんのどなたかが手づくりのおから炒り(このあたりでは「きしゃず」と呼ぶそうです)と酢の物を持って来てくださって、終演後にごちそうになりました。家庭的なホッとする味で、演奏家はすっかりくつろいでいた様子です。
外に出ると、晴れ渡る青空のもと、眼下には紺碧の海原が広がっています。ツアーを締めくくるにふさわしい美しい風景でした。またお会いできますように。