お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_12月

2019.12.9

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

早いもので12月も間もなく半ば。今年は暖冬傾向のようですが、それでも空気は日に日に冷たさを増しています。特に朝は布団から出るのが億劫になるような冷え込みですが、合唱団メンバーは朝から元気に集まってくれました。
講師の齋藤翠さん、ピアノ伴奏の目々澤亜紀さんとともに、今日も練習に励んでいきましょう。

先月末に名取市で開かれたコンサートに出演した合唱団ですが、その際に共演させていただいた≪音プラゾリステン≫の方々の演奏に強い感銘を受けたようです。口の開き方や声の響きなど、自分たちも歌う側だからこそ意識を向けられた点も多く、とても勉強になりました。
「あんなふうに歌えるようになりたい」という気持ちの表れか、今日のメンバーはずいぶん気合が入っているように感じました。姿勢からして背筋がシャンと伸びていて、その様子に翠さんも驚いていたほどです。そんなメンバーの気合に応えるように、翠さんの指導にも熱が入ります。口は縦に開いて響きを潰さない、子音は引き算する、濁音は舌の先だけで発音する・・・。これまで注意してきたことを、細かい部分までしっかりチェックしていきました。
練習を続けていると、特に怠りがちになってしまうのが、”あくびの喉” で歌うことです。これまで様々な方法で繰り返し意識づけをしてきましたが、今日は開いた両手を頭の後ろに回すことで、口腔の後ろ側を大きく開けるイメージするようにしました。たったこれだけのことですが、その状態で歌ってみると声の響きの違いは明らか。ちょっと意識するだけで歌声がガラリと変わりました。メンバー自身もその変化を感じたようで、「手を回さなくてもその歌い方ができるようにしましょう!」という翠さんの言葉に大きく頷いていました。

歌以外の部分で指導があったのは、歌っていないときの立ち姿についてです。間奏中や歌い終わった後奏の間も楽譜に目を落としたままでいる合唱団に、翠さんは「音プラのみなさんの様子を思い出してください」と言いました。≪音プラゾリステン≫のみなさんは、歌っていない間も胸を開いて堂々と立ち、楽譜ではなく客席に視線を向けていましたね。ささいなことかもしれませんが、客席で見ているお客さんが受ける印象は大きく違います。歌以外の部分でも素晴らしいお手本に近づけるよう、日々の練習の中で心がけていきましょう!

 

 

歌うときの姿勢から口の開け方、発音の仕方まで細かくチェックしているうちに、1時間半はあっというまに過ぎていきました。注意することが色々あって大変だったでしょうが、メンバーは「やりきった」というような清々しい表情で練習会場を後にしました。これから体調を崩しやすい季節となりますが、風邪やインフルエンザにかからぬよう気をつけて、また次回元気にお会いしましょう!