お知らせ
〈文化庁芸術家派遣事業〉YMCA南大野田保育園へ
- 2019.11.18
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音楽の力による復興センター・東北は、
文化庁令和元年度文化芸術による子供育成総合事業〈東日本大震災復興支援対応〉を
受託する実行委員会の一員として、音楽プログラムをコーディネートしています。少しずつ季節は冬に向かっています。曇り空の下、仙台市太白区富沢にある、YMCA南大野田保育園「わくわくたのしい音楽会」に伺いました。声楽(ソプラノ)千石史子さん、サクソフォン(ソプラノ、バリトン)鈴木広志さん、ギター田中庸介さん、パーカッション小林武文さんによるアンサンブルです。
コンサートは、子どもたちの頭の上の方から音が聴こえて始まりました。あれ?どこかな?と見上げると、。「あ!いた!」「あそこだ!」2階の小さな窓から鈴木さんがサックスを吹いているのが見えました。子どもたちは隣りのお友達と、ふふふと顔を見合わせて楽しそうです。
演奏されたのは谷川俊太郎さんの詩に、鈴木広志さんが作曲した歌。「果物屋さん」「飼育係」「コックさん」と、お仕事シリーズは、聴いているとどこかしらにくすっと笑ってしまう、おかしな秘密が混ざっています。そして「おしっこ」という歌は、鈴木さんがタイトルを言ったときから、みんな笑い出したくて仕方ありません…!歌の中には、男の子の独り言も登場。こちらは、パーカッションの小林さんが、絶妙なセリフ回しでささやきます。後半には、クリスマスのアドベントが間もなく始まることもあり、子どもたちの大好きな讃美歌「おほしがひかる」をみんなで歌いました。「お~ほしがひ・か・る ぴ・か・ぴ・か~♪」と、小さい子どもたちも一緒になって、両手をくるっくるっと踊っていました。また「コックさん」の歌でも、卵を割る仕草や、菜っ葉を切る仕草を、みんんなと一緒にやってみました。卵、みんなは割ったこと、あったかな?
コンサートの最後には、保育園の先生方と子ども達から、「カントリーロード」の楽器演奏と歌のプレゼントがありました。サプライズプレゼントにしたい!とのことで、初夏の頃から、リコーダー、ヴァイオリン、アコーディオン、トロンボーン、ピアノを持ち寄って、練習してくれたそうです!これには、千石さんはじめ、出演者のみなさんもびっくり。そして、途中からは一緒になって、演奏にも混ざってくれました。4,5才クラスの子どもたちも、大きな声でいっしょに歌ってくれて、大盛り上がりとなりました。この日は、地域の未就学児親子も、20組近くの参加があり、身近な場所で乳幼児もリラックスしながら、最後まで一緒に楽しんでくれました。大きな大きなクリスマスのリースの下で、あっという間の楽しい音楽会でした。みなさん、たくさんの歌声をどうもありがとうございました!