お知らせ
亘理「うたのひろば にゃん♪」_10月
- 2020.11.19
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復興センターではMorino花ccoのみなさんと協力して
亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています本日の「うたのひろば にゃん♪」にはNPO法人のポラリスの皆さんが見学に来てくれました。いつもよりさらに賑やかになった会場で、できるだけ間隔をあけて座りつつ、楽しく歌っていきましょう。音楽リーダーはおなじみ、仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子と松本康子さん、ピアノは阿部恵美子さんです。
今日は全国的に季節外れの暖かさとなりましたが、本来なら秋真っ只中、むしろ冬になろうかという時期です。岩瀬さんたちが選んだ曲にも秋らしい曲がたくさんありました。
嫁ぐ娘が母を想う心情を歌う『秋桜』では、ご自身の経験からより感慨深いものがあったのか、特に女性のしみじみとした歌声が際立っていました。今日の日差しはちょっと強すぎますが、日当りのいい秋の縁側で語らう母娘の姿が目に浮かぶようですね。フランク永井さんの『おまえに』は、決して熱烈な言葉ではありませんが、パートナーへの真摯な気持ちが伝わってくる曲です。音域が低いこの曲を歌うコツとして、岩瀬さんからは「うつむいていると声を出しにくいので、顔を上げて歌いましょう」とアドバイスがありました。
『真夜中のギター』は岩瀬さんが「お好きな方が多い曲です」と言っていたとおり、みなさん特に大きな声で歌っていた曲でした。岩瀬さんやMorino花ccoの方々は上のパートを歌い、全員ですてきなハーモニーを奏でていました。うたのひろばでは音楽リーダーによるミニコンサートもお楽しみのひとつです。
松本さんが歌ってくれたのは『ウイスキーが、お好きでしょ』。しっとり、しっぽりとした松本さんの歌声に、何だか薄暗いバーのカウンターに座っているような気分になってきます。ウイスキーを飲みながら、他愛ないことを話しましょう・・・。<♪それでいいの 今は>と繰り返しつつ、何ともいえない未練をにじませるその歌声に、思わず胸が切なくなってしまいました。
岩瀬さんが歌ってくれたのは、マスカーニの『La luna(月)』という曲です。月が青白く見えるのは、月はかつて美しい娘の心であり、その娘が愛に逃げられて心が青ざめ、天に召されてしまったから・・・という内容の曲で、その美しくも物悲しい旋律に惹きこまれてしまいました。たくさんの方にご参加いただいた「うたのひろば にゃん♪」、お楽しみいただけたでしょうか。
次回の開催は12月17日、今度こそ寒くなっているはずなので、暖かい格好でお出かけくださいね。