お知らせ
七ヶ浜町松ケ浜へ
- 2020.11.25
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七ヶ浜町社会福祉協議会が各地区で行なっている地域交流サロンに今年度もお招きいただき、マリンバデュオの桜二重奏(熊谷昇子さん&ホンダヒロヤさん)による「なつかしのメロディーコンサート3」をお届けしています。今日は七ヶ浜町の南部にある松ケ浜地区避難所に伺いました。
宮城県内では新型コロナウィルス感染者数がじわじわと増えている昨今でしたので、開催できるかどうか前日の晩まで心配でしたが、七ヶ浜町内での感染者はゼロということで無事開始に漕ぎつけました。会場には20名を超える方が集まり、社協の担当者さんも「けっこう集まったねえ」とおどろいていました。通気を確保し、座席間隔を充分に取って万全の態勢でコンサートが始まりました。
まずは『紅葉』をジャズ風にアレンジした曲が演奏されました。天井も床も木で作られているこの会場にマリンバの音が心地よく共鳴して、全身で音浴しているようです。肩こりがふっと軽くなるような気がしました。参加者は全員マスクをしているので表情はわかりづらいのですが、そのまなざしや姿勢から音楽を心から楽しんでいる様子が伝わります。演奏が終わった瞬間の余韻まできちんと聴き取って、ふっとひと息ついてから拍手が湧き上がるのです。また、可愛らしくもちょっととぼけたようなアレンジの『どんぐりころころ』ではあちこちからくすくす笑う声が聞こえてきました。音色や弾き方の違いを敏感に受け止めて、演奏を丁寧にしっかりと聴いてくださっていることが感じられました。
日本の唱歌メドレーの中で、この集会所にある太鼓を使わせていただきました。胴に彫られた龍が特徴的です。区長さんが「これは津波太鼓だよ」と教えてくださいました。東日本大震災の津波でどこからか流れ着いたのだそうです。区長さんが置台を拵えて、そのままここに置かれることになったそうです。
唱歌のほかドラマや映画の主題歌、クリスマス曲などが演奏され、みなさんは優しく豊かな音色と華麗なマレットさばきをたっぷりと堪能し、そしてホンダさんのトークについ笑わされながら、終演となりました。間隔を取りながらのお見送りで、或るお客さんは「ほんっと久しぶりに音楽を“聴いた”って気がしました~!」と満足のため息とともに御礼の言葉をかけてくださいました。演奏家も人前で演奏するのは2か月ぶりとかで、無事に終わった安堵感と達成感で嬉しそうにしていました。松ヶ浜のみなさん、ご来場ありがとうございました!