毎年、全国各地で開催される「日本クラリネットフェスティバル」。第31回となる今年の会場は仙台です（10月27日開催）。 今日はそのプレ・フェスティバルとして、宮城県石巻高等学校の音楽室を会場にクリニックと公開レッスン、ミニコンサートを行いました。被災地石巻での開催ということで復興センターも共催しました。当日は心配された台風も東に逸れてひと安心。高台にある石巻高校からは、海側の門脇町が草野原となってしまった様子が見えました。 
   第一部のクリニックでは、大崎市古川出身のNHK交響楽団首席クラリネット奏者、伊藤圭さんが、基礎練習のやり方や息の使い方、音を聴くことの大切などを丁寧におしえてくださいました。その後、石巻高校クラリネットパートによるアンサンブル演奏の公開レッスンがありました。
第二部でのミニコンサートは、伊藤圭さんのソロ、伊藤さんと日比野裕幸さん(宮城教育大学教授、元仙台フィル団員)との二重奏、そして宮城の若手クラリネット奏者によるアンサンブルが続きました。
最後の総勢11名での合奏はコントラバスクラリネットも加わっての迫力あるものでした。土曜日の音楽室に大きな拍手が響きました。 
会場には、石巻中学校や石巻市立女子高の生徒さんのほか、一般の方やクラリネットの愛好者など70名が集まり、宮城の奏者のレベルの高さと、クラリネットアンサンブルの魅力を知ることのできた、貴重な一日となりました。