仙台市若林区にある復興公営住宅である荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から音楽を楽しむ会をお届けしています。
（仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」）

今日の「音楽サロン」の会場はたくさんのアジサイの花で飾られていました。雨が続いたり蒸し暑かったりとうっとうしい季節ですが、アジサイを楽しめるのも梅雨ならでは。音楽リーダーを務めるメゾソプラノ後藤優子さん・ピアノ田村聡子さんのお二人もブルーとホワイトの涼し気な衣装で登場しました。

本日のウォーミングアップは『東京五輪音』。みんなで踊りやすいように盆踊りの振り付けで踊ってみました。踊る方に歌う方、合いの手を入れる方などそれぞれ楽しんでいました。
次にみんなで歌った『めんこい仔馬』はリクエストをいただいた曲です。親しみのある曲だったようでみなさん元気に歌ってくれる中、リクエストしてくれた女性がことのほかニコニコして歌ってくれたのが印象的でした。聞けば3日前からおうちで練習していたとか。楽しみにしていただけて嬉しいです。

本日のミニコンサートは、今年5月に亡くなった小林亜星特集をお送りしました。選曲するにあたって小林亜星さんが手がけた曲を調べた後藤さんと田村さんは、その作品数の多さとジャンルの広さに改めて驚いたそうです。
せっかくだから！と色んな曲を盛り込んだ結果、ボリュームたっぷりのプログラムに。1曲は短いものの、曲数としては過去最多だったのではないでしょうか。『魔法使いサリーのうた』や『にんげんっていいな』といったアニメソングを聴きながらその作品を楽しんでいた頃の思い出話をしたり、『日立の樹』や『積水ハウスのうた』まで小林亜星さんの作品だと知って驚いたりと大変盛り上がりました。
田村さんのピアノソロではウイスキーのCMでおなじみの『夜がくる』を披露。曲の雰囲気に合わせて自前のサングラスをかけて演奏する様子に、参加者からは笑いと拍手がわき起こりました。
アンコールで歌ったのは『北の宿から』。情感たっぷりに歌う後藤さんに「さすが～！」と声があがりました。こうして聴いてみると、小林亜星さんの曲が私たちの身近にたくさんあったことが改めてよく分かりますね。

本日の音楽サロンも大いに歌って笑っていただきました。じめじめした気候とあいまって何かと気分が沈みがちですが、月に一度のサロンがよいリフレッシュタイムになっていれば幸いです。