お知らせ
亘理「うたのひろば にゃん♪」_7月
- 2021.7.15
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復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して
亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。湿気や低気圧で何かと体調を崩しやすいこの季節。これから本格化する暑さに負けないように、今日も歌で楽しく健康づくりをしていきましょう!いつでも元気に音楽リーダーを務めてくださるのは、仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん。ピアノは阿部恵美子さんが担当してくれます。
まずは体操係の松本さんと一緒にストレッチ。その後は『かたつむり』と『浦島太郎』の曲を使った簡単な脳トレを行いました。『かたつむり』では歌に合わせて左右の手で交互にグーとチョキを出してかたつむりを作る、という脳トレをしたのですが、これが意外と大変でした。両手がグーになったりグーとチョキの上下が逆だったりとてんやわんやになって、あちこちから「あれ~?」と声が上がりました。
頭も体もほぐれたところで、さっそくみんなで歌っていきましょう。
最初の曲は『椰子の実』。島崎藤村による美しい詩が印象深い叙情歌です。参加者のみなさんにもなじみ深い曲だったようで、マスク越しとは思えないほど伸びやかに歌声を響かせてくれました。特に曲のラストの「思いやる八重の汐々 いずれの日にか国に帰らん」という歌詞を味わうようにたっぷりと歌っていたのが感じられました。
他にも『ユーモレスク』や『メリー・ウィドー・ワルツ』など、外国の曲にも挑戦しました。歌詞は日本語ですが、日本の音楽とは異なる雰囲気を楽しんでいただけたでしょうか。オペレッタの中の1曲である『メリー・ウィドー・ワルツ』では、物語になぞらえて男性と女性に分かれて歌ってみました。今日の参加者のうち男性は3人だけでしたが、これが何ともいいお声!女性も高い音に苦労しながら男性陣の頑張りに応えて歌い、すてきなハーモニーが生まれました。
ここで小休止ということで、松本さんと岩瀬さんの二重唱で『永遠の花』という曲を歌ってくれました。この曲はイギリスの作曲家ジョン・ラター氏が、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方のために書いた合唱曲だそうです。歌う前に「多くの人にとって”花”と”音楽”は心を癒してくれるものだと思うので、この曲を選びました」とお話してくれた松本さん。悲しい思いをした人々に寄り添おうとしてくれるラター氏の想いが、お二人のハーモニーと阿部さんのピアノの旋律に乗ってそっと心にしみこんでくるような演奏でした。
素晴しい演奏を堪能したところで、歌のコーナー再開です。「とんでもない曲を持ってきてしまいました」と岩瀬さんが紹介したのは、なんとオペラ「カルメン」より『闘牛士の歌』。さすがに通して歌うのは難しいので、松本さんと岩瀬さんがメインで歌い、一番有名な部分をみんなで合唱する形にしました。先の『メリー・ウィドー・ワルツ』が登場するオペレッタ「メリーウィドー」もこの「カルメン」も、岩瀬さんと松本さんが所属する仙台オペラ協会で公演したことがあるそうです。お二人と一緒に歌って、舞台に立つ気分をちょっぴり味わえたように思います。
歌のコーナーのラストは、尾崎紀世彦さんの『また会う日まで』を歌いました。唱歌から始まってオペラの世界観を味わい、最後は歌謡曲と、何ともぜいたくなプログラムを楽しんだ1時間でした。
締めの一曲には「さわやかな気持ちで帰っていただけるように」と、岩瀬さんがアニメ「アルプスの少女ハイジ」のオープニング『おしえて』を歌ってくれました。この曲を聴いていると、スイスの美しい自然のをバックに大きなブランコをこいでいるハイジの笑顔が浮かんできますね。朗らかな一曲でのフィナーレに、参加者から大きな拍手が贈られました。次回の「うたのひろば にゃん♪」は8月19日に開催予定です。これから暑さが厳しくなると思いますが、みなさん体調にはお気をつけて、また来月元気にお会いしましょう!(この事業は令和3年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました。)