お知らせ
岩沼「うたのひろば にゃん♪」_2月
- 2022.2.10
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復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
岩沼市で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を2020年秋から開催しています。暦の上では春になりましたが、まだまだ寒さが続きます。宮城県内は朝から雪が降っていて、そのせいか今日の「うたのひろば にゃん♪」は少人数での開催となりました。人数は少なくとも元気よく!音楽リーダーの仙台オペラ協会ソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノの富樫範子さんと一緒に楽しく歌っていきましょう。スペースを広々と使えたので、ウォーミングアップもより大きな動きで行えました。
最初の曲は『泉のほとり』という、澄んだ水のようなさわやかさを感じる一曲です。常連さんからリクエストがあったので選んだ曲でしたが、実はその方がリクエストしたのはダークダックスというグループが歌っていた同名の曲であることが判明!そちらの『泉のほとり』はまた次のお楽しみということで、今日は三拍子の優雅なメロディを歌いました。
今日のように雪が降っている日によく似合う『小さな日記』や『白い恋人たち』、『今日でお別れ』といった曲も歌いました。そのうちの『今日でお別れ』には、女性が恋人の身の回りの世話を焼くことを<胸はずむ仕事>と描写する歌詞が出てきますが、それを読むなり参加者の女性が「うわぁ、昭和ですねコレ」と声をあげたので、みんなで確かに!と大笑い。歌詞のちょっとした表現からも、当時と今の考え方の違いが感じられて面白いですね。
しんみりする曲が続いたので、最後は雰囲気を変えて『トロイカ』を元気に歌いました。ミニコンサートでは、松本さんは『春よ、来い』を歌ってくれました。文語調の美しい歌詞がつづる春の訪れの予感を歌った松本さんの「今年こそデルタもオミクロンも何もない春がくることを願って、この曲を選びました」という言葉に、参加者は深く頷いていました。
岩瀬さんが歌ってくれたのは『道化師のソネット』です。この曲には何度も<笑ってよ>という歌詞が出てきますが、今日の岩瀬さんの歌はその部分に特に気持ちが込められているように感じました。年が明けて以降、どうにも落ち着かない状況が続いていますが、そんな中でもどうか笑顔で過ごしていて、という願いが込められているような温かく力強い歌声に、とても励まされました。
季節が巡り、厳しい冬を越えてやがて春がくるように、何かと息苦しいこの状況が終わるときもきっと来ます。そのときには何の気兼ねもなくみんなで声を合わせて歌い、音楽を楽しめることを心から願っています。
今年度最後のうたのひろばは、3月3日に開催予定です。その頃にはもう少し暖かくなっているでしょうか。ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。(この事業は令和3年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました。)