お知らせ

ウィーン・フィル×仙台ジュニアオーケストラ

2013.11.14

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と公益財団法人サントリー芸術財団は、音楽を通じて、被災地および日本全体に活力を与える支援活動を継続的に実施するために、2012年4月に「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金」を設立しました。その一環として行う「こどもたちのためのコンサート」は、2012年度から5年間、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団員が継続的に被災地を訪れ、子供たちとその家族のためのコンサートを開催するとともに、次世代の音楽愛好者と演奏者育成のための音楽指導に取り組んでいくものです。
今日はウィーン・フィル楽団員7名が仙台ジュニアオーケストラ90名への指導のために日立システムズホール仙台へやってきました。昨年に引き続き、2回目の指導となります。
メンバーは、
ダニエル・フロシャウアーさん(ヴァイオリン)
ハインリヒ・コルさん(ヴィオラ)
ヤン・リシュカさん(チェロ)
ミヒャエル・ブラーデラーさん(コントラバス)
ペーター・シュミードルさん(クラリネット)
ハラルド・ミュラーさん(ファゴット)
ヴォルフガング・リントナーさん(ホルン)
です。
チェロのリシュカさんとコントラバスのブラーデラーさんは昨年も指導に来てくださいました。
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本日の曲目はヴェルディの歌劇「ナブッコ」序曲です。指揮は関谷弘志さん。ウィーン・フィル楽団員が生徒たちの間に入って一緒に弾きながら、区切りのいいところで演奏方法や曲の解釈などを説明しました。通訳は仙台フィルのチェロ奏者田沢緑さんとクラリネット奏者のヤジンスキーさんが務めました。
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練習後の質疑応答で、生徒から「楽器を演奏していてつらい時はありますか。その時はどうすればよいでしょうか」という質問がありました。
「つらいと思ったことはないです。音楽はいつでも味方だから」
「プレッシャーを感じることもありますが、がんばって乗り越えなければいけません」
との回答を生徒たちは噛みしめている様子でした。

Having teamed up to establish the Vienna Philharmonic and Suntory Music Aid Fund in April 2012, the Vienna Philharmonic Orchestra and the Suntory Foundation for Arts are continuing to provide support activities through music. As part of these activities, over a five-year period until 2016, members of the Vienna Philharmonic Orchestra are visiting the disaster area where they are holding concerts and helping to instruct and nurture musicians.
Today, seven members of the Vienna Philharmonic Orchestra visited Sendai to instruct 90 members of the Sendai Junior Orchestra as they rehearsed Verdi’s Nabucco Overture. The visiting musicians joined in with the students and explained how to play and interpret the music. Language interpretation was provided by cellist Midori Tazawa and clarinetist Dawid Jarzyski from the Sendai Philharmonic Orchestra.
In the Q&A session that followed, the visiting musicians were asked whether they ever had tough times playing their instruments, and what they advise doing when things are difficult.  One musician said, “I have never felt that way because music has always been my friend”, while another replied, “I sometimes feel pressure, but I have to do my best and overcome it”.  The students were very impressed by the musicians’ responses.