お知らせ

岩沼「うたのひろば♪にゃん」_10月

2022.10.6

復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
2020年秋から宮城県岩沼市で「うたのひろば にゃん♪」を毎月1回開催しています。
〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉

ここ数日で季節がいっきに進み、日中の気温も急降下。重ね着したり暖房器具を引っぱり出してきたり、慌てて対応した方も多いのではないでしょうか。「うたのひろば にゃん♪」でも今シーズン初めて暖房を稼働させました。音楽リーダーを務める仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんとピアノの富樫範子さん、さらに集まった参加者も急な寒さにびっくりしていた様子。さっそく準備体操をして体を温めましょう。ストレッチや足踏み、脳トレまでやっているうちにポカポカしてきましたね!

 

 

今日最初に歌ったのは、結婚前日の母娘の語らいを歌った『秋桜』です。しみじみとしたメロディが秋深まる今の時期にぴったりですね。岩瀬さんは一番最後の<もう少しあなたの子供でいさせてください>というフレーズは、それまでの盛り上がりから一転して優しく歌ってみてください、とアドバイス。母への感謝や家を離れる寂しさなど、様々な感情をのせて噛みしめるように歌うみなさんの声にじぃんと来てしまいました。続いて歌ったのは『昴』です。どちらかといえば男性が歌うことが多く、女性陣はご自分で歌った経験はあまりないかもしれませんね。ちょっとキーが低めだったかもしれませんが、静かな歌い出しからサビにかけた盛り上がり、さらに最後の<さらば昴よ>の力強さと、みなさんとっても良い声で歌い上げていました。岩瀬さんからも「何も言うことありません!」と褒めてもらえたほどの歌いっぷりでした。
3曲目は「セリフを言ってほしいがために選びました」と加山雄三さんの『君といつまでも』。せっかくなのでセリフは男性陣にお願いします!と歌い出したのですが、普通に歌うより照れくさかったのでしょうか、ちょっと声が小さめでした。さらに若大将は何気なくやっているように見えていたセリフを話し出すタイミングも意外と難しく、それも声に自信がない原因だったようです。タミングを岩瀬さんに指示してもらいながらもう一度歌ってみると今度はうまくいき、<君を離さないぞ、いいだろ?>と尋ねられた女性陣から「はーい♪」とお茶目な返事もありました。この他にもみんなで『想い出の渚』や『今日の日はさようなら』を歌ったり、ギターと参加者の男性2人のリードで『青春時代』を歌ったりと、楽しい時間を過ごしました。

今日のミニコンサートに岩瀬さんが選んだのは『ひらがなの生き方』という曲です。いつもはミニコンサートの曲の歌詞は配らないのですが、この曲はぜひ歌詞を読んでほしいと岩瀬さんから提案があったので、みなさんに歌詞カードをお渡ししました。というのも、この曲はフレーズの歌い出しが五十音になっているのです。例えば歌い出しは
 あいしています
 いまここに
 うんでくれて
 えらんでくれて
 おかあさん あいしています
このように歌い出しが”あいうえお”になっていて、それが最後の”わ”まで順番に続きます。歌詞を目で追いながら岩瀬さんの歌を聴いていると心が洗われるような清々しい気分になって、今日も誠実に、まっすぐ生きよう!と背筋が伸びるようでした。最後にもう一度<あいしています>と優しく歌って曲が終わると、温かい拍手が起こりました。

 

 

今日のうたのひろば にゃん♪もお楽しみいただけたでしょうか。急な気温の変化に体調を崩さないよう、歌うことで体を温めて元気に過ごしましょう!次回は11月10日開催予定です♪