お知らせ

岩沼「うたのひろば♪にゃん」_2月

2023.2.2

復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
2020年秋から宮城県岩沼市で「うたのひろば にゃん♪」を毎月1回開催しています。
〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉

今日はJRが計画運休を実施するほどの強風が予想されていましたが、岩沼は青空が広がる穏やかなお天気でした。たっぷりとした日差しのおかげで、体感としては実際の気温よりずっと温かい気がします。こんなによく晴れた日は、きっと気持ちよく歌えることでしょう。音楽リーダーを務める仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、伴奏の富樫範子さんと一緒に、元気に歌っていきましょう!

最初に歌ったのは、寒い季節にぴったりな『かあさんの歌』。男性陣のしみじみとした歌声が印象的でした。上手に歌うポイントとして、たくさん出てくるガ行の発音は鼻濁音を意識して歌うようにとアドバイスがありました。そうするとと言葉の響きが柔らかくなって、曲のイメージにぴったりですね。2曲目は『有楽町で逢いましょう』を歌います。もともと百貨店の集客キャンペーンから生まれた曲だけあって、歌詞には都会的でオシャレな要素が色々と登場します。雨の日に有楽町のティー・ルームで待ち合わせてシネマを観るカップル・・・当時の人々も、この曲を聴いて都会の洒落た生活に思いを馳せていたのでしょうか。歌唱を担当したフランク永井ばりの歌声を響かせる男性たちに、岩瀬さんが「前に立って聴かせてください!」とリクエスト。最近はこの流れにも慣れてきた即席男声合唱団のみなさん、すぐにズラリと並んで堂々と歌ってくれました。すてきな歌声を聴かせてくれた6人に、聴いていた女性が「じゃあ有楽町で待ってるからね!」と声をかけて笑いを誘っていました。さらに岩瀬さんが歌詞の”有楽町”を「”うたのひろば”で 逢いましょう~♪」と変えて歌って盛り上げました。
続く『いつでも夢を』では、先程ノリよく声を掛けた女性が岩瀬さんに指名され、吉永小百合パートを熱唱。橋幸夫パートを担当した男性と一緒に、さわやかな歌声を響かせました。他にも『君の名は』『下町の太陽』といった曲も取り上げ、その曲を聴いていた当時を思い出しながら懐かしいメロディをみんなで歌いました。

最後はお楽しみのミニコンサートです。松本さんはディズニー映画「わんわん物語」で歌われる子守唄『ララルー』を歌ってくれました。「よくプッチーニの『誰も寝てはならぬ』を歌うんですが、それだけだと寝不足になっちゃうので、今日は子守唄を選びました」という松本さんの選曲理由が面白いですね。ゆったりとしたメロディに耳を傾けていると、お母さんに見守られながらゆりかごに揺られているような、安らいだ気持ちになりました。岩瀬さんはリクエストがあったというヘンデルの『オン・ブラ・マイ・フ』を歌唱。よく響く会場が岩瀬さんの伸びやかな歌声に満たされて、とても心地よいひとときとなりました。

 

 

2月の「うたのひろば にゃん♪」、お楽しみいただけたでしょうか。暦の上では明日から春ですが、もう少し寒さは続きそうです。体調を崩さないよう、どうぞ気を付けてお過ごしくださいね。