お知らせ

「輝望の丘クリスマスコンサート」開催しました

2013.12.13

女川2  宮城県女川町包括支援センターで「輝望の丘クリスマスコンサート~心を潤すオーボエの響き~」を開催しました。出演は仙台フィルハーモニー管弦楽団首席オーボエ奏者の西澤澄博さんと仙台在住のピアニスト相澤やよいさんです。
 この「輝望の丘コンサート」は、2012年3月から「女川に音楽を」を合言葉に続けられている企画で、女川町在住の歯科医師でアマチュアのフルート奏者でもある木村裕先生が中心となって行われています。プロアマを問わず、女川の現状を理解し寄り添ってくださる方であればどなたでも演奏しにいらしてくださいというこのプロジェクトには、これまで超一流の方からアマチュアの方まで様々な方が出演されています。今回はピアニストの相澤さんからのご紹介で、音楽の力による復興センター・東北も共催させていただきました。
 女川3会場には、女川町内や石巻市から足を運んでくださった方や、この会場に隣接している女川町地域医療センターに入所している方などが集まりました。木村先生のご挨拶で、今日が29回目のコンサートとなることが紹介され、つづいてオーボエの西澤さんによる楽器の紹介や、曲の紹介も交えた楽しいコンサートとなりました。「オーボエはホルンと並んで≪難しい楽器≫であると、ギネスブックでも認められているんです」というお話しもありました。カッチーニの「アヴェ・マリア」などどこかで聴いたことのあるメロディや、ボサノバやサンバのリズムも登場する「クリスマス・メドレー」などを艶やかな音色で聴かせていただきました。
「輝望の丘コンサート」は今後の出演者を募集しています。日や時間帯によっては、会場が仮設住宅の集会所に代わることもあります。 ご興味のある方は「女川に音楽を」ホームページをご覧ください。

快晴の女川、会場のある高台のすぐ下には、撤去されることが決まった「江島共済会館」があります。コンクリート造りの建物が根こそぎ横倒しになっている姿は、何度見ても現実なのだということがうまく信じられません。女川5
まもなく震災から3度目の年越しです。女川町は大規模な土地のかさ上げが行われることが決定していますが、一日も早く、町が町らしい姿になることを祈るばかりです。