お知らせ
【文化庁派遣事業】視覚支援学校へ
- 2013.12.13
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音楽の力による復興センター・東北は、
平成25年度文化庁芸術家派遣事業〔東日本大震災復興支援対応〕の音楽プログラムをコーディネートしています。今日は宮城県立視覚支援学校へ「いろいろな音楽をきいてみよう 弦楽四重奏の調べ」プログラムをお届けしました。出演は杜の弦楽四重奏団(ヴァイオリン岡千春さん・門脇和泉さん、ヴィオラ齋藤恭太さん、チェロ塚野淳一さん)です。
この学校には小学部、中学部、高等部のほかに、指圧や鍼灸の技術についてさらに研鑽を積む専攻科があるので、6歳から50代まで幅広い年齢層の方が集まりました。
モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やヴィヴァルディ「春」など、おなじみのクラシック曲にのって頭やからだをぶんぶん振って楽しむ児童や、つま先で小さく拍子を取る生徒の姿がありました。ヴァイオリンの岡さんが客席内を歩いて演奏し「方向や距離で音の聞こえ方が変わりますよね」と言うと、多くの人がうなづいていました。
楽器体験のコーナーでは代表4名の男子が初めて弦楽器に触れました。手取り足取り演奏家におそわりながら楽器の支え方、弓の持ち方、弦のこすり方などを試しました。
楽器の胴体が振動することに「わぁ」と小さく驚きの声を上げる生徒や、「ヴァイオリンが意外に軽い」「気持ちがすっとします」「顎が疲れるんですね」と言う児童がありました。
校歌を弦楽四重奏版で一緒に歌ったときは、子どもたちの澄んだ高い声が響いて、演奏家が感心していました。演奏の御礼に小学部1年生の女の子が花束を手渡しました。また、高等部の生徒会長が「1時間があっという間で、まだもの足りないので、またいつか本校に来てください」と言うと、会場中が笑顔に包まれました。
「視覚の代わりに他の感覚が鋭い人が多いです」と先生がおっしゃったように、音楽を全身で味わっていた様子でした。*In 2013 we coordinate music program of the Agency for Cultural Affairs’ Artist Deployment Project (to support recovery from the Great East Japan Earthquake).
Today, we visited the Miyagi Prefectural School to Support the Visually Impaired. In addition to having elementary, junior high, and high schools, there are also students studying massage and acupuncture. Student ages range from six to those in their fifties.
“In place of vision, there are many people whose other senses are sharper,” said one of the teachers, and in this way everyone felt the music with their entire bodies. At a musical instrument display, four boys who had been chosen touched stringed instruments for the first time. They were very attentive to what the musicians told them. When the bodies of the instruments’ quivered, some students excitedly murmured, “Oooh”, while other children said things like, “It’s unexpectedly light”, “If feels refreshing”, and “My jaw is tired!”