お知らせ
釜石高校音楽部ボイストレーニングへ
- 2024.9.27
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明日の
釜石公民館いきいき広場「うたとピアノの青葉コンサート」に友情出演いただく釜石高校音楽部に、打合せを兼ねて、声楽家 谷地畝晶子さんによるボイストレーニングと、ピアノの阿部夕季恵さんとの伴奏合わせに伺いました。指揮を務める顧問の菊池昌子先生にも、もちろん同席いただきます。今回の指導には〈東日本大震災こども未来基金〉から助成をいただきました(*後述) 。
釜石高校は男女共学ですが、音楽部は2年生2名、1年生5名、女子のみで合唱に取り組んでいます。岩手県は、県内でもわずか数校を除き、合唱部はみんな10名前後、5名以内という学校もあるそうです。釜石高校音楽部も2名まで部員が減った時もあったそうですが、今年は1年生が5名加わり存続の危機を乗り越えました。澄んだとてもきれいな声を持っていますが、生徒さんたちからの要望は「もっと声量を出せるようになりたい」「音域を広げたい」とのこと。谷地畝さんは、早速いつもの発声練習を聞かせ
てもらうと、「息を吸う」ということはどういうこと?というところから丁寧に、身体の使い方や練習の方法を教えてくださいました。実際に、谷地畝さんの背中に息が入る様子を触って確かめさせてもらったり、逆に谷地畝さんに背中に触れてもらいながら、息の入るのを確認したり、ティッシュを前に、細く強く、腹筋を使って息を吹き込む練習もしてみました。始めは大分緊張していた部員のみなさんも、徐々に笑顔が見えて来て、すぐにコツを掴める子もいれば、なかなか自分の体だけでは実感できない子も。目の前で谷地畝さんに見本を見せてもらったり、友達がやるのを隣りで見ながら、少しずつ…。何が自分に足りないのか、あともうちょっと、なんだけれど、そのもうちょっとを突破する思い切りの良さまで、もうひと声!
そうしてひととおり、発声の仕方を学んだあとは、明日の釜石公民館で披露いただく曲を阿部さんのピアノと合わせてみました。歌い終わると、谷地畝さんから「とってもいいと思います!聴きに来てくれた方みなさんに、きっと喜んでもらえる歌が、歌えていると思いますょ」と。部員のみなさんも、ほっとした表情です。明日は、リラックスしていつものみなさんの歌を届けてもらえたらと期待しています!
*〈特定非営利活動法人東日本大震災こども未来基金〉は、愛知県豊橋市の忠内政惠さんと滋賀県草津市の三上きせさんがこの基金に委ねられた遺産をもとに「忠内政惠・三上きせ記念基金」を設け、その資金から、東日本大震災で被災した地域の子どもたちを支援する活動をしている団体を助成するものです。音楽の力による復興センター・東北では、この基金から助成を受け、被災地域の子どもたちに音楽を届け続けています。