お知らせ
みやぎの「花は咲く」合唱団_9月
- 2024.9.27
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≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて仙台市宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や
津波被災地域にお住まいの、おおむね60歳以上の方々と
毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)数日前は肌寒かったのに、今日はまた蒸し暑さが戻ってきました。合唱団メンバーはふうふう言いながら汗を拭き拭きやって来ました。講師のソプラノ齋藤翠さん(仙台オペラ協会)とピアノ目々澤亜紀さんは「もう9月は夏の扱いにしたほうがいいという話もあるみたいですよ」と話していました。季節の替わり目はとりわけ体調に留意して、慎重に過ごしましょうね。
さて、ストレッチと発声練習をおこなって、今日は『贈る言葉』から練習を始めました。「暮れなずむ町の…」の冒頭でさっそく「第一声の食いつきが甘いです。パン食い競争と思って、音をぐいっと取りに行ってください」と翠さんから注意がありました。これは一人ひとりが演奏者として責任を持っておこなっていくべき大事なポイントです。周りが歌い出してから様子を見て混ざるのでは、歌が成立しませんから、常に気をつけたいところです。
しばらく歌い進めると、アルトパートの中だけでハモリが聞こえてきたので、音程の確認を丁寧に行ないました。慣れ親しんだ歌を合唱にすると、慣れた主旋律に釣られてしまう難しさがありますね。同時に、声の響きを明るく保つことを入念に繰り返しました。「マ行もナ行も前歯をちょっと見せるぐらいの気持ちで、口は縦に開けてくださいね」とアドバイスがありました。続く『春のメドレー』では子音のさばき方を「ちょうちょ」で練習しました。子音を粘ると歌が重くなるし、老けて聞こえるそうです。「子音はほんのちょっとだけにして、母音を豊かに伸ばしましょう」とのことで、当初は重々しくバサバサ飛んでいた蝶でしたが、練習の結果、ハタハタひらひらと軽やかに舞い始めるのがそばで聴いていてわかりました。歌の表現のおもしろさと奥深さを感じた場面でした。
『うれしいひなまつり』の最後のリタルダンドを、春の風のごとく吹かせて『花の街』へと続けてゆくというイメージトレーニングも行ないました。たしかにそう言われると、風景が目に浮かんできて歌の表現が立体的になりますね。そして冒頭の「ラ、ラ、ラ」はしっかり指揮を見て、くっきり歌う。ここで新たなテンポを自分たちで作っているのだという意識を持って歌うのだとの指導がありました。
指揮者の要求がだんだんレベルアップしています。磨き甲斐のある課題曲ですので、くじけずに、あくまで楽しく、練習していきましょう!