宮城野区被災者交流支援事業 ≪仙台フィルとうたう「花は咲く」合唱団プロジェクト≫
（主催：音楽の力による復興センター・東北、仙台市／助成：ウィーン・フィル＆サントリー音楽復興祈念賞）
おおむね60歳以上の津波で被災した方々と毎月1回、仙台市宮城野区内3か所の会場で合唱の練習をしています。
4月23日に宮城野区文化センターのステージで仙台フィルと共演します。

福田町南一丁目仮設住宅での合唱練習も今日でいよいよ最後となります。今日も講師は齋藤翠さん、伴奏は佐藤亜紀さんです。
集会所前にある桜の若木も満開、自治会長さんが丹精込めて手入れしている花壇にはチューリップのつぼみがたくさん並んでいます。季節はすっかり春なのだなあ、と改めて感じました。思い起こせばおよそ1年前の5月初めに復興コンサートでここへ伺ったことがこの合唱プロジェクトの始まりでした。何の気なしに言った「次は仙台フィルと歌おうか」という冗談がさまざまな方々の想いと協力を得てあれよあれよと成長し、まもなく大輪の花を咲かせようとしています。
今日も口の開け方や姿勢、頭の位置など基本的なことをおさらいしつつ、音楽を前に進めるエネルギーを出すこと、歌い終わった後の視線の置き方、楽譜の扱い方など舞台上での実践を想定した練習を重ねました。
休憩時間のお茶のみ会では仮設住宅の畑で採れた菜っぱのおひたしがふるまわれ、みんなで春の味を楽しみました。訪問ボランティアのステファニーさんが電子ピアノでポップス曲の演奏を披露しました。そのかたわらで「○○さんは今月末に引っ越しするんだよ」「私は来週出るの」という話題が出ました。ここも今月でだいぶ様子が変わりそうです。
 さらに今日は最後の練習会ということで、みなさんちょっと淋しいような名残惜しいような気分になりかけましたが、まだ終わっていませんよ！本番はこれからですよ！と気合いを入れ直しました。コンサートはいよいよ来週です。がんばりましょう！