お知らせ
「みやふくde和むっちゃ」へ
- 2014.4.19
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風の中に桜の花びらが舞い散る仙台です。今日は仙台市若林区の中央市民センターで開催される「みやふくde和むっちゃ」にお招きをうけて復興コンサートをお届けに上がりました。毎月一回のこのサロンには宮城県沿岸部と福島県から若林区に移転してきた方が集い、おしゃべりや軽体操、ストレッチなどを楽しんでいるそうです。
さて、今日の出演はおなじみの杜の弦楽四重奏団(ヴァイオリン岡千春さん&門脇和泉さん、ヴィオラ齋藤恭太さん、チェロ塚野淳一さん)です。畳の大広間におよそ30名の方が集まりました。岡さんと門脇さんがドレス姿で登場すると、「わぁ…」とため息と歓声が上がりました。まずはご挨拶がわりの「アイネクライネナハトムジーク」です。弾き終わった瞬間に大きな喝采が湧きました。
おなじみのクラシックの名曲のあとには、地元にちなんで「青葉城恋唄」と民謡「斉太郎節」が続きます。自然と歌いだす方や手拍子する方が多くありました。お客さんの熱い拍手に反応して演奏にもさらに熱が入ります。
加えて、ユーモアあふれる塚野さんの軽妙なトークで、みなさんすっかり打ち解けた様子です。「リンゴの唄」や坂本久メドレーなど昭和の曲から平成の「あまちゃん」まで、ヴァリエーション豊かなプログラムでみなさん泣いたり笑ったり、存分に楽しんでいました。
「故郷」を一緒に歌った時に、涙を拭う方々がいました。聞けば、このサロンには福島県浪江町や名取市閖上などから来た「戻ろうにも戻れない」方々もいらっしゃるとのことでした。
アンコールの「星に願いを」には、小さなことでもいいからどうか希望は失わずにいてください、という演奏者からの願いがこもっているように思われました。