お知らせ

「フラワーコンチェルトinあすと長町」開催しました

2014.4.20

800_7007JR長町駅に隣接するあすと長町地区には市内最大規模の仮設住宅団地があります。仙台市在住のフラワースタイリスト栗林ゆかさんが代表を務めるHarmony with Flower & Music実行委員会と音楽の力による復興センター・東北との共催で花と音楽によるやすらぎのひとときをお届けしようと「フラワーコンチェルトinあすと長町」を行ないました。
800_7036 出演者はフルート櫻井希さん、ヴァイオリン門脇和泉さん、ピアノ渡邊梨絵さんのトリオです。会場にはおよそ30名の方が集まりました。ステージ前には栗林さんによるフラワーアレンジメントが飾られ、「ふたつの花」という絵本の朗読から始まりました。
そして、演奏する三人はこの日のために花にちなんだプログラムと色とりどりのドレスを用意し、春らしい雰囲気をさらに盛り上げました。
ヴェルナーとシューベルトの「野ばら」の弾き比べや、チャイコフスキー「葦笛の踊り」「花のワルツ」などに続いて、NHK朝の連続ドラマのテーマ曲だった「ひまわり」「春よ、来い」が演奏されました。最初は緊張して固い感じだった客席もだんだんとほどけて、自然と手拍子や小さな鼻歌が起こりました。偶然にも櫻井さんと門脇さんはこのご近所にお住まいだそうで、参加者のみなさんはそれを知ってさらに親近感が増した様子でした。800_7051
ところで、この仮設住宅には若手アーティストが描いた壁画があちこちにあります。今日はその一つの壁画の前で「花は咲く」を演奏しました。歌はアルメニア共和国出身のメリネ・メスロピアンさんです。アルメニアは1988年大地震で甚大な被害があった国で、東日本大震災に対し多くの人的支援ならびに物的支援をしました。2012年に大統領が来日した時、メリネさんは通訳を務めたそうです。
日本語で堂々と歌うメリネさんと一緒に演奏する彼女たちを見て、災害が結ぶ新しい縁や絆が東北のあちこちに生まれていることを改めて実感しました。800_7193集合2
終演後は栗林さんからお客様に真紅のバラが一輪ずつ手渡されました。レッドスターという品種で北海道ばら研究会から取り寄せたものだそうです。それぞれのおうちの窓辺で大きく花開いてくれるといいですね。