お知らせ
「どっと.なとり夏のコンサート」へ
- 2014.7.23
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みなし仮設にお住まいの名取市民をサポートする「どっと.なとり」。普段は、常設サロンや移動サロンを運営しているみなさんです。名取市内では、甚大な津波被害のあった閖上地区の方が、仙台市内外の仮設住宅やみなし仮設住宅に、散らばってくらしている現状が今も続いています。
今日は夏のお祭りということで飯野坂集会所に集まり、みなさんで音楽を楽しむ会となりました。仙台市太白区からいらした方や、ご近所さん同士で誘い合って来たという方もいたようです。普段のサロンで顔なじみのスタッフさんも多いようで、会場は始まる前からおしゃべりに花が咲いていました。
出演は、声楽アンサンブル“ステラ”のみなさんです。ソプラノ大宮香織さん、千石史子さん、佐久間響子さん、メゾソプラノ小野綾子さんの4名の歌い手に、ピアノを千葉祥子さんが務めました。夏らしい、ヴィヴィッドカラーのドレス姿でメンバーが現れると、会場の和室は一気にコンサート会場の雰囲気となりました。
カッチーニ「アヴェ・マリア」は悲しげな曲ではありますが、繊細なハーモニーが美しい曲。続く「サウンド・オブ・ミュージック」では「ドレミの歌」や「ひとりぼっちの羊飼い」など楽しい歌に、お客さんの表情も笑顔に。その後は佐久間響子さんがソロでプッチーニ「私のお父さん」を歌うと、本格的なオペラ・アリアの迫力に拍手喝さいとなりました。
その後、オリジナルメンバーである大宮さん、千石さん、小野さんによる、ア・カペラでの「しゃぼん玉」「夕焼け小焼け」。“ステラ”として活動を始めてから既に11年になるとのことで、息の合ったアンサンブルは気心の知れた仲だからこその、美しいハーモニーでした。
「故郷の四季メドレー」では始めと終わりに「故郷」が歌われると、会場のあちこちで目頭を押さえられる方がいらっしゃいました。最後は、会場のみなさんと一緒に「花は咲く」を歌いました。
終演後、演奏者には花束が贈られました。楽しいトークのどっと.なとり代表小畑さんに促され、その後のお茶のみ会には演奏者も参加しました。テーブルごとに分かれて、今歌を聴いていただいたばかりのみなさんと直接お話しする機会は、なかなかないことだそうで、そんな時間もとてもいい時間でした、と言われました。暑い中お集まりいただいたみなさん、どうかお元気で夏をお過ごしくださいね。
この日のコンサートの模様は、7/28(月)12:00~13:00エフエムなとり「なとらじWIDE」(FM 80.1MHz)の中で紹介されます。”ステラ”のみなさんの、息の合った歌声を、ぜひお聴きいただけたらと思います。楽屋で受けたインタビューもどうぞお楽しみに。