お知らせ

宮城県美術館にて 3日目

2014.7.31

宮城県美術館ゴッホの《ひまわり》展、高校生招待事業も今日が最終日となりました。今日も石巻地域の80名あまりの高校生が招待されました。

0731-1今日も出演は、仙台フィルヴィオラ奏者の長谷川基さんと、長谷川さんが講師を務める仙台ジュニアオーケストラの団員の今田理香子さん(仙台第一高等学校1年)、武澤智哉くん(宮城教育大付属中2年)、2011年度卒団生である須田聖さんの4名による、ヴィオラ四重奏です。

今日は始まる前に、石巻好文館高校の生徒さんが少し早く到着したため、急遽長谷川さんによるヴィオラ入門講座が始まりました。楽器の素材である木の話や、どうやって音が発声し、大きな音で聴こえるように楽器が工夫されているのかなど目の前で実演を交えながらのミニ講座は、なかなか珍しかったのではないでしょうか。最後には実際に楽器を構えて、音を出してみていたようです。みなさん恐る恐るという感じではありましたが、楽しんでいらしたようです。

歓迎セレモニーは有川美術館館長の挨拶、そしてコンサートと続きます。3日目ともなるとジュニアオーケストラメンバーの2名も、舞台やスポットライトに慣れてきたのか、堂々と演奏していました。モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、「ロンドンデリーの歌」などハーモニーの美しい4曲を演奏しました。3日間の演奏、4名のみなさんありがとうございました。

0731-2参加された高校生の皆さんの目に、ゴッホの《ひまわり》はどんな風に映ったのでしょうか。絵や音楽は、直接励ましの言葉をかけてくれる、というものではありませんが、絵を描いた人、展覧会を企画した人、楽器を作った人、曲を作った人、演奏している人、そういった様々な人たちがそれぞれの時代に生きて繋いできて、今ここにあるのだということを、今回《ひまわり》を前にして、またクレモナからやってきたヴィオラを前にして感じました。そういったことが、これからを担う高校生たちに、何かしら伝わっていたらと思います。

ゴッホの《ひまわり》は、8/31まで宮城県美術館で見ることができます。それこそゴッホの生きた証を、ぜひ目の前で感じてみてください。また今回のヴィオラアンサンブルも、下記のとおり再びお披露目の機会が決まっています。ぜひお出かけください。お待ちしております。集合写真

■せんくら2014街なかコンサート「クレモナの響き~ヴィオラ競演~」 10/4(土)14:00~14:30/15:00~15:30 仙台トラストタワー 1階エントランスホール 出演:仙台ジュニアオーケストラメンバー、長谷川基(仙台フィルヴィオラ奏者)