お知らせ

【文化庁派遣事業】仙台市立蒲町小学校へ

2014.9.10

*音楽の力による復興センター・東北は、平成26年度文化庁芸術家派遣事業〔東日本大震災復興支援対応〕の
音楽プログラムをコーディネートしています。

蒲町小2加藤詢子マリンバ・アンサンブルのみなさんと、仙台市立蒲町小学校へ伺いました。蒲町小学校は2011年3月、東日本大震災の地震の影響で建物が壊れ、校舎が使えなくなりました。体育館はお盆が過ぎるころまで避難所となり、その間小学校は、蒲町中学校の体育館を間借りして授業を再開。2011年11月に今のプレハブ校舎ができ、こちらに移ってきました。4年生までのお友達は、このプレハブ校舎でしかまだ学んだことがないと聞いて驚きました。とはいえ、いよいよ来春4月からは、現在建築中の新しい校舎が完成します。子どもたちはどんなにか待ち遠しいことでしょう。

蒲町小4蒲町小7今日は3年生と4年生、併せて150名ほどがコンサートを聴いてくれました。演奏メンバーは、加藤詢子さん、丹野富美子さん、布田恭子さん、誉田広耶さん、鈴木裕梨さんの5名です。子どもたちは、体育館に入ってくるなり、大きなマリンバが3台も並んでいるのに驚いたようです。ドレス姿の演奏者が登場すると、拍手も一層大きくなりました。コンサートは、加藤詢子さんによる曲や楽器についてのお話しを交えながら進みました。「クシコスポスト」では、郵便馬車の馬のおしりを「ピシッ」と鞭で打つ音を、誉田さんのスリッパで鳴らす音と一緒に、子供たちも拍手で参加しました。自分の身体の色んなところを叩いて音楽を奏でてしまうボディ・パーカッションの曲は、目で見ていても楽しい演奏でした。「いよいよ、きっとみなさんが大好きな『アナと雪の女王』の「ありのままで」を演奏します」と加藤さんがお話しすると、大きな歓声が湧きました。「一緒に大きな声でどうぞ歌ってくださいね!」との声に、先生がマイクを持って子供たちの間に入って行きます。すると、女の子も男の子も、みんな本当に上手に歌うのには驚いてしまいました!

蒲町小13'子供たちもすっかりコンサートの雰囲気に慣れて、寛いできたところで残念ながらもう最後の曲です。最後はハチャトゥリアンのバレエ組曲『ガイーヌ』から「剣の舞」と「レスギンカ」。「『レスギンカ』は踊りの曲なので、踊りたくなったら、みんな踊ってください!」と加藤さんがみんなに話してくれました。布田さんのかっこいいドラムがリズムを演奏をし始めると、何人かの子ども達がうずうずとし始め、ついには立ち上がって踊りだしました!それを見ていた子供たちや、後ろに聴きに来ていたお母さんたちも、大喝采!大爆笑!ダンサーたちが、最後、音楽に合わせてポーズを決めると、コンサートは大興奮のうちに終わりました。

最後は4人の子どもたちから、感想と御礼の挨拶がありました。もうすぐやってくる音楽発表会で「ありのままで」を演奏するお友達は、「今日はとっても楽しかったです。私たちも発表会で演奏するのでがんばります」と話してくれました。蒲町小15

終演後、「今日は、本当に素晴らしかったです!」と何度もおっしゃってくださった校長先生。そして「他の学年の子供たちにも、聴かせたかった!!」と3,4年生の先生方。新しい校舎に移られた頃に、またそのお祝いに駆けつけられたら…と願わずにはいられません。みなさん、またきっとお会いしましょう!