お知らせ

【文化庁派遣事業】仙台市立六郷小学校へ

2014.9.9

*音楽の力による復興センター・東北は、平成26年度文化庁芸術家派遣事業〔東日本大震災復興支援対応〕の
音楽プログラムをコーディネートしています。

六郷小6加藤詢子マリンバ・アンサンブルのみなさんと、仙台市立六郷小学校へ伺いました。六郷地区は仙台平野の東に位置しており、海岸線からは4km 弱の距離にあります。東日本大震災では、先生や児童は屋上に避難したそうですが、肉眼で見えるところまで津波は達しました。今もプレハブ仮設住宅から通う子どもたちや、より海側にあった荒浜小学校や東六郷小学校から転入してきた子ども達も多いそうです。また震災の地震で体育館が使えなくなり、今年4月に新しい体育館が出来たばかりです。これまでの3年間は、体育館がなかったので、体育の授業や学校行事は、すべて校庭か校舎内で行っていたのだそうです。そのような苦労を、ずっと続けていた学校が仙台市内にあったことを、今回初めて知りました。六郷小4

六郷小9今日は3年生の子どもたち120名が演奏を聴いてくれました。演奏は加藤詢子さん、丹野富美子さん、布田恭子さん、誉田広耶さ六郷小3ん、鈴木裕梨さんの5名が、曲によってマリンバの他にも様々な打楽器を担当します。ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」の第1楽章もあったり、1台のマリンバを2人で、場所を移動しながらや、普通とは反対側から演奏するアクロバティックな「くまん蜂の飛行」があったりと、曲が進むにつれて少し緊張気味だった子どもたちも、段々に驚いた顔や笑顔を見せてくれるようになりました。「マンハッタン」では布田恭子さんがカスタネットやカウベルだけでなく、おもちゃのトンカチや押すとガチョウがなくようなおもちゃなど、様々なものを曲に合わせて演奏。どこから何の音が鳴っているのか、みんな興味津々だったようです。コンサートの終盤ではリクエストをいただいた「友だち」という曲を、みんなに歌ってもらい一緒に演奏し、ノリの良いラテン音楽「エル・クンバンチェロ」をアンコールにコンサートが終了しました。六郷小10

目の前で繰り広げられる、5人の息のあった演奏に、子どもたちも先生方も、すっかり虜になっていたようです。みんな口々に「楽しかった!」と話してくれました。みんな、またお会いできる日まで、元気でね!