＊音楽の力による復興センター・東北は、
平成26年度文化庁芸術家派遣事業〔東日本大震災復興支援対応〕の
音楽プログラムをコーディネートしています。

台風一過の今日は透き通るような青空が広がっています。仙台市の北に接する富谷町の東向陽台小学校へ仙台オペラ協会のみなさんと「歌声の魅力」というプログラムをお届けしました。出演はソプラノ及川亜紀子さん、大山久美子さん、齋藤翠さん、メゾソプラノ松岡朋美さん、ピアノ掛田瑶子さんです。
体育館には3年生175名が集まり、何となくいつもとちがう様子にどきどきしている様子です。出演者がドレス姿で登場した瞬間、子供たちの歓声とため息が聞こえました。 「いつも何度でも」「君をのせて」など子どもが好きなジブリ映画の曲に加え、ヴェルディ「乾杯の歌」、プッチーニ「私のお父さん」、ドリーブ「花の二重唱」など本格オペラの一節を原語で披露しました。独唱、二重唱、三重唱とアレンジもさまざまです。オペラ歌手の圧倒的な声量に子供たちは目を丸くして聴いていました。
ところで、この3年生諸君は今月末に地域の小学校音楽祭に学校代表として出場するそうです。そこで歌うことになっている「天使の羽のマーチ」と「にじいろ」を演奏しました。すると「やったぁ！」と跳びはねて喜ぶ子もいました。子供たちはみんなで一つのメロディを歌う斉唱でしたが、その伸び伸びした声と、オペラ歌手による豊かな声のハーモニーとが重なってすてきなコラボレーションになりました。
終演後に先生が「誰か感想を言いたい人は？」と聞くと「はーい」「はいっ」と手が挙がり、「声がすごかった」「私たちとちがっていい声だった」など感想をいただきました。 みなさんどうもありがとう。音楽祭がんばってね！