お知らせ
【文化庁派遣事業】ワタキューキンダーハイムへ
- 2014.11.6
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*音楽の力による復興センター・東北は、
平成26年度文化庁芸術家派遣事業〔東日本大震災復興支援対応〕の
音楽プログラムをコーディネートしています。11月は落ち葉の季節。金色の風にケヤキ並木の葉が舞ってきれいです。さて、今朝は仙台駅にほど近い保育園、ワタキューキンダーハイムへとうかがいました。出演はフルート櫻井希さん、ヴァイオリン門脇和泉さん、ピアノ渡邊梨絵さんのトリオです。
スタッフが準備をしているときから子供たちは興味津々で、「なにやるの?」「どんな楽器?」「これなあに?」「いつはじまるの?」と次々に質問を浴びせてきます。本番衣装に着替えた演奏家たちはみんなに見つからないように…と、子供たちが朝のお散歩に出かけた隙を縫ってリハーサルをしました。
お散歩から帰った子供たちが椅子に掛けてそわそわと待っているところへ、いよいよ演奏家が登場しました。すると「かわいいー!」「かわいいー!」の大合唱。ドレス姿のおねえさんたち、ちょっと照れていましたよ。
オープニング曲のエルガー「愛の挨拶」がはじまると「わぁ…」と目を輝かせました。続くブラームス「ハンガリー舞曲第五番」では音の強弱がくすぐったいような気持ちを起こさせるのでしょうか、年長の子たちは身をよじってくすくす笑っていました。0歳児も手拍子してノリノリでした。音楽の作用ってすごいですね。
「この曲を知っていますか?」と曲名当てクイズを出すと、「はーい!」「はーい!」とすごい勢いでたくさんの子供が手を挙げます。「はい、答えは何ですか?」と当てられると、周りにつられてうっかり手を挙げてしまったらしく「んと・・・・」と考え込む子も多かったです。
「何か質問はありますか?」と訊くと、「何歳から楽器を始めたんですか?」「ヴァイオリンの中身はどうなっているんですか?」という質問が挙がりました。
モンティ「チャルダッシュ」で子供たちは椅子に掛けたまま全速力で走るかのように手足を振って曲を楽しんでいました。先生方も子供たちの反応や表情にしばしば目を丸くしていました。
アンコールの「さんぽ」はみんなで大合唱になりました。終わって、年長さんから演奏家に折り紙で作った大きなメダルが手渡されました。先生方にも「生の演奏はすばらしいですね」「とても勉強になりました」とのお声をいただきました。
みんな元気いっぱいに音楽をたのしんでくれてよかったです。またいつか会いましょう。