お知らせ

【文化庁派遣事業】大野田すぎのこ保育園へ

2014.11.11

*音楽の力による復興センター・東北は、
平成26年度文化庁芸術家派遣事業〔東日本大震災復興支援対応〕の
音楽プログラムをコーディネートしています。

大野田5仙台市太白区にある大野田すぎのこ保育園へ、仙台チェンバーアンサンブルのみなさんと伺いました。メンバーはソプラノ勝又久美子さん、ヴァイオリン叶千春さん、チェロ塚野淳一さん、フルート渡邉珠希さん、クラリネット叶光徳さん、打楽器小林直央さん、ピアノ門脇麻美さんの7名です。大野田1

拍手で迎えてくれた子どもたちの前に演奏者が登場すると、まず素敵なドレス姿に「わぁきれい~!」と歓声があがりました。1曲目の「サウンド・オブ・ミュージック」が始まると、どの子も途端に演奏者の方をじっと見て、聴き入っています。見たことのない楽器がたくさんあったり、勝又さんのきれいでパワフルな声を目の前で聴いて、びっくりしたようです。

サン=サーンス「動物の謝肉祭」から「ライオン」を演奏した時のことです。ピアノの低音で鳴り響く、ライオンの唸り声に合わせて、2歳児の子どもたちが「…ぅ~うわっはっは!」と笑い出しました。ピアノの音量が始めは小さく、それから段々大きくなるのにぴったり合わせて、みんなで楽しそうに何度も笑いあってます。なにか音に誘われて、背中がムズムズするような感じがしたのかもしれませんね。これまで何度もこの曲を演奏しているチェンバーアンサンブルのみなさんも、この反応は初めて。「音楽を、とってもよく聴いているからこその反応でしたね~」とクラリネットの叶光徳さんが、後で園長先生にお話しされていました。

大野田7「シンコペーテッドクロック」では、ボディパーカッションをみんなでしてみました。
リクエストのあった「きのこ」では、みんな歌いながら踊りだしてきの大野田8こになりきり、とてもかわいいきのこが、あちこちからにょきにょきと。

 

大野田9楽しい時間はあっという間に過ぎて、最後の曲が終わると、大きなアンコールの拍手。用意されていたのは子どもたちの大好きな「ありのままで」でした。「歌える子は立って一緒に歌ってもいいですよ」という叶さんの声に、ほとんどの子どもたちが立ち上がりました。演奏に合わせて大きな声で歌うのは、みんななんとも気持ちよさそうでした。大野田10

最後の最後には、大きい子どもたちから歌のプレゼント。「勇気100%」を歌ってくれました。音楽の贈りものに、音楽でお返しを。そのやりとりが、とても嬉しい一日となりました。みなさん、またどこかでお会いしましょうね。