お知らせ
福沢サロン「アンサンブルコンサート」
- 2014.11.28
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晩秋の寒さが一瞬緩んだような日和の今日、仙台市青葉区にある福沢市民センターで、仙台市社会福祉協議会支えあいセンターあおば主催「福沢サロン」が開かれました。福沢周辺地域のみなし仮設にお住まいの被災者の方が、月に一度集まっているサロンです。今日は音楽会ということで、いつもより多くの方から申し込みがあったそうです。
ご出演いただいたのは、“スージー絆ブラス”による金管五重奏です。メンバーはリーダーでトロンボーンの鈴木智さん、トランペットが櫻井伸泰さんと高田真由美さん、ホルンが江刺俊一さん、チューバは古山理樹さんでした。
60代から80代の方が集まるとお聞きしていましたので、プログラムも少々大人向けです。 オープニングに、古い時代の曲「吟遊詩人のソナタ」の素敵なハーモニーに心を奪われた後は、鈴木さんの軽やかな司会で、みんなでタイムカプセルに乗り込みました。メンバー5人が一瞬ジャンプしてドンッ!と着地した先は18世紀、モーツァルトの時代。
「みなさんは、今、西洋の貴族です。屋敷の池に浮かぶ舟遊びをしながら、音楽を楽しみましょう」
とヘンデルの「水上の音楽」が演奏されました。普段、金管楽器をこんな目の前で聴くこともない上に、さらにめずらしいピッコロトランペットという楽器が登場。見たことのない小さな楽器に、みなさんも興味深々でした。
楽器紹介では「へ~っ!」と驚きの連続。
それぞれの楽器の音色でワンフレーズ吹いてくださったのも、とても好評でした。その後は映画の世界に誘われたり、夜空の星に惹かれて「スターダスト」を聴いたり、最後は日本に無事戻って「津軽海峡・冬景色」を贅沢にも五重奏で聴かせていただきました。「やっぱりいいわねぇ~」なんて声も聞こえてきていましたよ。
公演後の交流会では、演奏者のみなさんもテーブルに混ざりました。出身地や楽器の話などでそれぞれ盛り上がっていました。
帰りがけにはあるご婦人が「今日は、とっても良かったです。こんなに目の前で、素晴らしい音楽を聴けることなんて滅多にないですから」と嬉しそうにおっしゃっていました。日ごとに寒くなってきたこの頃、みんなでひととき音楽とお茶とを楽しめるお手伝いができて、私たちも嬉しく思いました。みなさん、どうぞお体にお気をつけて!